第2436話 邪神の王
総旗艦・要塞空母艦オリンピアード艦橋・・・
「神族並びに、宇宙軍の皆に告ぐ!
これより、邪神オルゴデミウス艦隊討伐を開始する!
いま、この時代・・・
新たな世代が、神も人も新しい関係を築きつつある!
しかし・・・
オルゴデミウスは、それをよしとせず、古き秩序にこだわった!
人間の言う「老害」である!」
ゼウス神は、演説していた。
「ゆけ!
今こそ真の神と人の契約を成さん!
進撃!」
ゼウス神が、そこ武器・雷霆を振るう。
これは、杖のような武器だ。
オルゴデミウス艦艦橋・・・
「ふん・・・
ゼウスのヤツめ・・・
おのれが、この私を押しのけ・・・
混沌神族や創造神族・破壊神族様方の下に就くべき、「神々の王」を自認するか!?」
オルゴデミウス神は、怒りに震えていた。
そこに・・・
ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!
「どうした!?」
「こ・・・
これは・・・
せ・・・
戦艦です!
主要な戦艦が、砲撃を始めています!」
オペレーターが、悲鳴を上げた。
そのとき、唐突に通信が入る。
モニター画面に映ったのは、ミリアム女王だった。
「オルゴデミウス神・・・
あなたのお言葉・・・
地球の古代においても・・・
似たようなことをした王や独裁者が、数多にいたのですよ。
ゆえに・・・
神々はどうか知りませぬが・・・」
彼女は、目を細めた。
「現在の大国が、かつて悪行を成したからといって・・・
その責め方が、いかにも「その国の義務」と言わんばかりの非難ばかりをしていたのですよ。
あなた様のそれは・・・」
「猫」さながらに・・・
「そんな愚鈍な支配者たちのそれと、変わりませぬ。」
陛下のセリフは、現在の国際情勢に対する私の感想です。




