第2433話 型破り平和神
「ぐ、ぐおおお・・・」
苦悶する、デミウルゴス神。
「ほほお・・・
いくらいらないお宝でも、これは効くにゃ?」
リケ神は、意地の悪い顔でニタリとしている。
「じょ・・・
上位神に何をするかッ!」
「「人間」だって、不当・不服のある神罰には「お手向かい」するにゃ。
まして・・・」
リケ神は、斬りかかる!
「邪神相手なら、なおのことにゃ!」
それをかろうじて、錫杖で止めるデミウルゴス神。
「痴れ者め!」
デミウルゴス神は、上段からリケ神に殴りかかる。
そこで・・・
「受け止めたにゃ!」
「んなワケあるかッ!?」
リケ神は、敵の錫杖を受け止めら「れていない。」
「人間の間では・・・
「真剣白刃取り」と言うそうだな!
しかし、「取れて」おらんぞ!」
呆れかえるデミウルゴス神。
両手が、合掌状態。
なんと・・・
二本の「髪の毛」が、かろうじて錫杖を支えていた。
かなり無理をして、強引に髪に神波動を込めているらしく・・・
ぷるぷると震えている。
「お言葉だけど・・・
これぞ・・・
「真剣白髪取り」にゃ!」
「あるかッ!?
そんなモン!」
デミウルゴス神は、錫杖で無数の突きを放つ。
これまた無数の「軟体」系のくねくねした身のこなしでかわすリケ神。
「クソッ!
その鎧の構造を無視しおって!」
できているのだからしょうがない。
「にゃーははは!
猫は液体にゃ!
従って「平和の猫神」もまた「液体」にゃ!」
謎理論をぶちかますリケ神。
「ええい!
科学導師どころか、神すら理解不能な謎理論をかましおって!」
型破りなリケ神だった。
リケ:猫は液体にゃ!




