第2425話 「電柱」ッ!
「て・・・
敵艦接近ッ!
リケ神の艦と思われますッ!」
「な・・・
何だとッ!?」
デミウルゴス神は、恐怖した。
「あ・・・
あの猫神は、キティルハルムの女王以上に手段を選ばん!
何をしてくるか・・・」
ピースフル・リケ艦橋・・・
「さあ・・・
総員・・・
「電柱」装填ッ!
機動兵器部隊に、機械天使部隊もにゃ!」
リケ神の命で、部隊はマルチランチャーを担ぎ、出撃する。
「発射にゃッ!」
ドドオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
一斉に、ランチャーから「でんちゅう❤」と明朝体で書かれた電柱が無数に発射された。
デミウルゴス艦艦橋・・・
「ふんッ!
たかだか電柱であろう?
その程度で・・・」
高を括るデミウルゴス神だが・・・
いきなり振動が襲ってくる!
「な・・・
何がおこった!?」
「で・・・
電柱が・・・
第二外殻装甲版をぶち抜きました!」
「なぜだ!?」
ピースフル・リケ艦橋・・・
「にゃーははは!
ナキ閣下の「毒ガス」で、あんたの艦の外殻装甲は、「紙」さながらに腐食して脆くなってるにゃ!
従って・・・
ガチの電柱でも・・・」
ニヤリと笑うリケ神。
「アルミ箔を破るがごとしにゃ!」
リケ神は、さっと手を振る。
「次は・・・
「花崗岩」弾にゃ!」
デミウルゴス艦・・・
「今度は・・・
「花崗岩」です!」
「それは・・・
ただの「岩」だろうが!?
何を考えておるのだ!?」
さらに・・・
次は・・・
「オリハルコニウム徹甲弾です!」
「は!?」
だんだん、デミウルゴス神はリケ神の真意が読めてきた。
「な・・・
なめくさりおって!
徐々に弾の硬度を上げてきておるのかッ!?」
リケ:「電柱」にゃ!




