第2421話 神と人
「撃ていッ!」
ゼウス神の号令で、デミウルゴス神艦隊に、攻撃が襲い掛かった。
「敵戦艦3撃沈!
さらに・・・
イージス艦、5隻無力化するも・・・
撃沈に及びません!」
アテナ神が、報告する。
心なしか、ムカついているようだ。
「ふむ・・・
アテナ神よ。
おかんむりのようだが・・・
いかにした?」
通信でオーディーン神が言ってくる。
「「イージス」の名を汚された気分です。
できれば、ここで「真・至高の盾」を撃ってやりたい気分です。」
「そこを言えば・・・
キティルハルムの「ファクトリア」という総合導師は、配慮しておるな。
「「盾艦」なる艦をつくっておる。」
「わかってこられてきたようですね。」
だが・・・
「くッ・・・
艦隊全体の神波動盾が、破られ・・・」
ドゴンッ!
「砲塔に被弾ッ!」
そんなときに、リシテアール連邦艦隊の鏡面反射盾艦が、とっさに守り、跳ね返した攻撃で敵駆逐艦を沈める。
「やるではないか。
人間も。」
オーディーン神は、ご満悦だった。
「しかし・・・
この戦況・・・」
ヘルメス神は言った傍から・・・
キティルハルム艦隊、トラルティール艦隊、ジョルジュ艦隊が転移してくる。
さらに・・・
通信でナキの顔が、でかでかと映る。
「にゃーははは!
主役は、遅れて派手に登場するにゃ!」
バキッ!
「お前が言うなッ!」
ミリアム女王が、ヒヒイロカネ製の金属バットでナキの頭を殴っていた。
「申し訳ございません!
このような場に居合わせることもできず!」
「よい。
被害らしい被害はないゆえ。
さて・・・
神と人の共闘であるな。」
「はいゼウス様。」
ゼウス神とミリアム女王は、ニッと笑った。
イージス艦とは、アテナ神の盾に由来しています。




