第2416話 綺麗ごとを言う女王
「この小娘がッ!」
ノワールは、火炎弾を無数に撃ってきた。
「ならば・・・」
私は、両手で印を結ぶ!
「え?」
さすがアルナス・・・
気付いたか!
「光闇聖魔核融合ッ!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
爆炎が、火炎弾ごとノワールを覆った。
次の瞬間・・・
「ごほッ!
定番では、吹雪系でしょうがッ!」
煤に覆われたノワールがツッコむ。
「いや?
火を爆風で吹っ飛ばしたという話は、神話でもあるのだが。
意外と知られた戦略だぞ?
初代女王陛下。」
アルナスが言う。
「しかし・・・
まさかの「光」「闇」「聖炎」「魔炎」を合成するとは・・・
陛下もやるもんだな。」
すかさず私は、印を結ぶ。
「はああああああああああああああッ!」
今度は、「光」「闇」「聖氷」「魔氷」を合成する!
「大裁きの吹雪!」
「ごああああああああああああああああああああッ!?」
再生と不死の法の行使に、手いっぱいになるノワール。
「こ・・・
これは・・・」
「え・・・
えぐい・・・
ただでさえ、回避不可能な「裁きの吹雪」を・・・」
アルナスとジョルジュは、ドン引きな表情だ。
だが、この隙に攻撃しようとした二人は・・・
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
「ぐはあああああああああああああああああッ!」
「あああああああああああああああああああッ!」
いきなり吹っ飛ばされた!
「防御に手いっぱいだからと言って、「無防備」だと判断するのは無礼ですよ?」
魔法を捌ききったノワールが言う。
「だからと言って、はいそうですかとは言えませんね・・・」
「綺麗ごとを言いますね。」
「ええ。
私は、たとえ神々が言わなくなっても綺麗ごとを言い続けます。
「綺麗ごとを言う女王」ゆえに!」
強いですね・・・




