第2414話 偽の竜・司書の猫
「とうとう来ましたね・・・」
「ええ。」
私は、守護の竜・神猫のモニターから・・・
ノワールは、その目で私を見た。
「さあ・・・
戦うと致しますか・・・
この世は・・・
「神族」と「邪神」か・・・
決着をつけますよ・・・
子孫よ!」
彼女は、猫型の護符を天に掲げた。
それは、ノワールの全身を覆い・・・
神猫によく似た姿になる。
「私たちは・・・
私たちの信じるもののために戦います!」
ガキイイイイイイイイイイイイインッ!
同時に加速し、大剣を打ち合う。
「スピードは・・・
この司書の猫と互角ですか。
パワーもある。」
これは・・・ッ!
私は、瞬時に理解した。
これは・・・
「だりゃあああああああああッ!」
守護の竜・神猫の回し蹴りが、司書の猫のキャノン砲を砕いた。
しかし、瞬時に再生する。
しかも・・・
「甘露の副作用ないッ!
やはり・・・」
「さすがミリアム女王・・・
理解が速いですね。
そう・・・
「不死の法」です。
ただ・・・
これは・・・
「クローン代謝処置」の真似事も兼ねていますが。」
ミリアリア艦橋・・・
「クローン代謝処置?
なんだにゃ?」
ナキが、ユニィに聞く。
「「不死の法」の応用なの。
仮に今の肉体が完璧だとして・・・
その遺伝情報の全てを機械に覚えさせ・・・
定期的に、身体の悪いところに、そのコピーデータを上書きするの。
・・・で、その処置後のデータをまた機械に記録・・・
それを繰り返すことで、長寿が可能となるの。」
「うへ!?
バケモンにゃ・・・」
「まあ・・・
あのノワールは、どうやら「不死の法」そのものを極めているから真似事くらいはできそうなの・・・」
バケモンです・・・




