第2413話 妖怪!?
「陛下ッ!
敵艦や敵機が、やぶ蚊のような数で・・・
かつ、ゴキダム隊長のクローンのごとく襲ってくるにゃ!」
「ええいッ!
ナキ閣下!
こういう報告は、「無数かつ、執拗」って言うの!」
ユニィが、ナキの報告にツッコむ。
「しかし、的を射ています。」
どうしたものか・・・
仕方ない。
「私が、守護の竜で出ます!
艦の指揮権を、イリアとユニィに!」
「了解です。」
「わかったの!」
操縦席から降りた私と替わるユニィ。
そして・・・
「いますね・・・
ナキのアホな表現も、あながち間違いではないか。」
私は、艦橋そばに転移していた。
「戦闘化ッ!」
守護の竜を展開し・・・
「広域ロックオンッ!」
周囲の敵をあらかたロックオンする。
「フルバーストッ!」
守護の竜・神猫の全火器が、敵を殲滅していく・・・
周囲を見ると・・・
守護の竜・知恵竜や天使鼠の姿も見える。
そのどちらもが、「無双」していて、敵機を破壊していき、味方機が残敵を掃討していく。
そのときだった。
草原の丘のような場所に出る。
そこには・・・
「「沙羅双樹?」」
沙羅双樹のような樹が二本・・・
「おそらく、禁断の果実の樹だろうね。」
思わず声が出た私とアルナスに、ジョルジュが言った。
さらに、禁断の果実の二本の樹の間には・・・
玉座があり、猫耳の魔導士が座していた。
「ノワール!」
「来ましたね。
ミリアリア・イスレ・キティルハルム女王。
よもや、私の分身をことごとく潰すとは。」
まさしく、妖怪のような存在感を放っていた・・・
ついに対峙!




