第2404話 真理の科学導師
「くくく・・・
ミリアム女王・・・
あなたは知っているはずです。
かつて、地球で「人間」が数を大きく数を減らしたことを・・・」
ハルカ博士は、ニヤリと笑う。
「それって氷河期とかいうヤツにゃ?
これで、極端に減ったことがあったとか・・・」
ナキが言う。
「違いますよ、ナキ・ミケランジェロ。
もっと先のことです。」
「戦争とかにゃ?」
「それも理由としていいかもしれません。
でも、違います。
さて・・・
子供の頃、親に酷いことをされた子供はどうなります?」
そこで、ユニィは「???」となっている。
私は、可能な限りそういう言葉を言わずに躾をしてきた。
「そこの王太子殿下は・・・
よほど母上によい育てかたをされたのですね。」
そこで、ハルカ博士の表情が酷薄なモノに変わる。
「いくらどんな素晴らしい親でも一度は、「あなたなど産まねばよかった」というような言葉を吐くモノ。
そして・・・
ついには、生まれてきた赤ちゃんに「生まれてきてありがとう」と言うのは、赤ちゃんに対する「虐待」と思ってしまうのですよ。」
「否定できませんね。
ある意味、そう思ってしまう者が一定多数現れることこそ・・・
人が頂点を極めたことによる「呪い」のようなもの・・・
でも・・・
それをどうやって知りました?」
「深淵の図書館です。
研鑽の日々で、通い・・・
思いましたよ・・・
人はどこまで愚かなのかと・・・」
意外だ。
「さらに愚かなのは・・・
恋愛できぬものを「不幸」と決めつけ・・・
そこで話を止めてしまうこと。」
返す言葉がないな。
「でも・・・
母様は、「職場心理学」で言ってはならないこと・・・
やってはいけないことを説いているの!」
ユニィが言う。
「でも・・・
お母上意外に、これを始めた教師がおられましたか?」
ハルカ博士は、ユニィを見た。
切り込む人が皆無です。




