第2401話 つくられた「神の子」
「そんなはずは・・・!」
イスキリは、かつては・・・
キリスト教の新宗派・新プロテスタントの司祭だった。
洞窟で瞑想をしていたそのとき・・・
オルゴデミウス神が、現れた。
そうして「教主」となった・・・
「オルゴデミウス神・・・
そして・・・
デミウルゴス神は、力を与えてくださったのだッ!
偽の神々を討ち・・・
人々を導く力をッ!」
その様子を見て、ナキがドン引きの目でイスキリを見る。
「やべえ教主様は、よくそーいうことを言うにゃ。
とにかく・・・
デミウルゴス神やオルゴデミウス神が、あんたの言うような神様なら・・・
「甘露」に耐えられる力を与えてくれるだろうし・・・
それくらいの力があるなら、甘露のような「毒」もいらないにゃ。」
「だ・・・
黙れッ!」
イスキリは、十字架杖で殴りかかってきた。
「光輝大槌撃ッ!」
ナキのハンミャーによるカウンターが決まる。
「しょせん、悪い神様にもてあそばれただけにゃ!
なぜ気づかんにゃ!?」
ナキが言ったとき・・・
「うぐッ!?」
イスキリの小指が、「消失」した。
いや・・・
「泥」となって「融けた」のだ。
「始まったにゃ・・・
あんたの「情報崩壊」が・・・
かつて、ジョルジュ閣下は敵から「人工的」に遺伝情報を抜き取ってそうしていたけど・・・
今のあんたは・・・
「分無相応」な戦いをして、すり減っていってるにゃ・・・」
ナキ:憐れなりにゃ・・・




