第2400話 「最凶」の女
「にゃあああああああああああッ!」
「ハンミャー」を連発するナキ。
「おおおおおおおおおッ!?」
反撃できずにかわしまくるイスキリ。
いつしか、肩で息をしていた。
「こ・・・
このバカ力&すばしっこい猫め!」
「この程度でお疲れにゃ?
あちしらは、幾多の邪神を葬った「神殺し」にゃ。
それも、偉い神様のオーダーにゃ。
あんたのような「にわか教主」なんぞお呼びじゃないにゃ!」
エラくタフだ。
「すばしっこいだけなら、ファルティア帝国の「鉄砲玉のミハイル」がいるにゃ。」
やがて、イスキリはあることに気付く。
床が再生し始めている。
「フ・・・
フハハハハハ!
どうやらこの艦も、ご加護を受けているらしい!
見ろ!
貴様の開けた穴も「再生」を始めておる!」
勝ち誇るイスキリだが・・・
「その割にはずいぶん、再生が遅いにゃ。」
おもしろくなさそうに言うナキ。
「これは・・・
今までの経験と陛下の受け売りだけど・・・
全ての物質は、「情報」でできているにゃ。
本来の再生は、もっと速いとみたにゃ。
どーいうことにゃ?」
ナキが、したり顔でイスキリを見る。
「それと、あんた・・・
その「ご加護」の効果・・・
だんだん目減りしているようにゃ。
マックスなら、あんた・・・
もっと速く回復するはずにゃ。」
「なッ!?」
「どーせなら、その力を底上げしてから「ご加護」を授かった方がよかったと違うにゃ?」
そう・・・
もとの肉体が弱すぎるため、ダメージを負わずして「甘露」に頼ってしまっているのである。
体力ありませんでした!




