第2394話　邪教徒

ミリアリア艦橋・・・

「陛下！

艦隊にゃ！」

ナキが声をあげる。

「艦隊なんぞ、敵にいくらでもいるでしょう。」

私は、ため息をつく。

さわがしいヤツめ。

「そ・・・

それが・・・

奴ら・・・

真なる神々の教団(グノーシス)艦隊を名乗っているにゃ！」

今頃出てきたか。

「神族側に通達。

「手出し無用。お手汚しする必要なし。「人間で」対処しますゆえ。」と。」

「殺る気にゃ？」

ナキが聞く。

「愚問です。

彼らは「原理主義テロリスト」。

地球の歴史でも、彼らのせいで宗教弾圧や殺戮・破壊が相次ぎました。」

私は、目を細めた。

「猫」さながらに。

「キティルハルム艦隊・・・

盾《シールド》艦突撃！」

真なる神々の教団(グノーシス)艦隊・・・

「きょ・・・

教主様！

神波動盾《オーラシールド》最大出力の盾《シールド》艦が一斉にぶつかってきますッ！」

オペレーターの悲鳴が・・・

「しかも、どてっぱらに「横」と書かれています！」

「くッ！

キティルハルムの女王のセンスは、どうなっておるのだッ！？」

教主イスキリは、悲鳴をあげた。

そのときだった。

モニター画面に、ミリアム女王の顔が映る。

「どうですか？

「攻撃は最大の防御」と申します。」

言っている間に、いくつも艦が沈められていく！

「逆に「防御は最大の攻撃」とでも言うのかッ！」

「いかにも。

それとも・・・」

ミリアムは、人の悪い笑みで返した。

「「盾」で殴ってはいけない戦いはありますか？」