第2388話 銃の勇者
「にゃーははは!」
鉄子機は、銃に何やら装置を取り付ける。
ただ・・・
ガドリングガンの銃口が、二重になった物騒なシロモノだった。
「そ・・・
それが勇者の使っていい武器ですか!?」
マグネシュームは、苦情を言う。
「いいにゃ・・・」
ニヤリと笑った鉄子。
鉄子機は、銃を構える。
「だって、あちし・・・
「武器」用だから!」
サムい。
がちゃッ!
「にゃーッ!」
ドガアアアアアアアアアアアアンッ!
「うぐううううううううううううううッ!」
ガドリングガン?
の猛攻を、自身の攻撃で相殺を図るが・・・
「うぐうううううううううううッ!」
エグい。
内側右回転の銃口からは、神波動弾。
外側左回転の銃口からは、火炎魔法弾を撃ちまくっている。
なかなか凶悪な武器だ。
「戦いは数だよアネキッ!」
どっかのマッチョな猛将が、でこっぱち超頭脳の総帥に言った言葉を吐く鉄子。
その言葉通り、マグネシューム自身の放つ攻撃は、相殺しきれずにわずかながら鉄子の攻撃が押している。
その証拠に、マグネシュームの「存在情報」が削られていく!
「あ・・・
あなたは・・・
本当にミケランジェロ一族ではないのですかッ!?」
マグネシュームは、鉄子に怒鳴った。
「違うにゃ。
あちしは、別の種族にゃ。」
そう。
これは、興味をもった調査機関により、「別種族」と判明している。
「サボテンとアロエが、いい例にゃ。」
これを「進化の収斂」という。
違う種族から進化しても、似た環境・条件で、似た生命体に進化することだ。
「恐竜の生態系と哺乳類の生態系を見ればわかるにゃ。」
意外と学のある鉄子。
「とにかく!
少しづつ、削ってやるにゃ!」
鉄子:戦いは数にゃ!




