第2386話 因縁の戦い
「すでに、偽の竜をまとい・・・
甘露も服用しているにゃ・・・」
鉄子機は、銃を構える。
この銃は、鉄子の神波動竜騎兵銃をキーとしていて、言うなればその延長というべき武器だ。
「なんか・・・
禍々しいにゃ・・・」
「竜」というより、金属の邪悪な女神のようだ。
「さあ・・・
来なさい!」
「考えていてもしょうがないにゃ!」
鉄子は、火炎魔法を銃で撃つ!
魔法は、マグネシュームにぶつかり、炎上する。
しかし・・・
燃えた傍から再生していく!
「こりゃ、やっかいにゃ・・・
唐揚げさんに聞いたから、信じなかったけど。」
「おや?
話す人で、信じる信じないを決めるのですか?」
マグネシュームは、全身から無数の針を撃ってきた。
「にゃーッ!」
鉄子機は、泡を食って回避する。
機体が、ぐねぐねと妙な感じに動いてかわす。
だが・・・
「そのキモいかわし方はやめなさい!
仮にも、人妻・・・
仮にも母親でしょうが!」
なぜか、マグネシュームがたしなめる。
「そんなのこだわっていられないにゃ!
こちとら、こーして戦って・・・
生き延びてきたにゃ!
あちしは・・・
「勇者」と呼ばれる前に・・・
「軟体ガンマン娘」と呼ばれたにゃ!」
「誇りというものがないのですかッ!?」
「コックピット内の誇りは、掃除したにゃ!」
「それは「埃」です!」
字が違う。
あれです・・・
あの軟体ディフェンスです・・・




