第240話 白猫の男爵と銃士
「よし!
我らは、邪魔者が入らぬようにしましょう。」
イリアは、ミリアムのライブリアを見つめながら、自機ガーディアを展開する。
「この機体・・・
まるで、タキシードを着た「夢案内の男爵」みたいですね。」
マスケッティアのダルタニアンが、感想を述べる。
敵側の魔装ゴーレムが、襲ってくる。
「一人は、みんなのために!」
ダルタニアンが叫んだ。
「「「一人は、みんなのために!」」」
銃士たちは、唱和しつつ、敵を撃墜する。
「みんなは、一人のために!」
「「「みんなは一人のために!」」」
銃士の撃ち漏らした敵を、イリアは神波動杖で、砕いていく。
「さあ・・・虚構の人形共よ・・・!
ここから先は、女王の補佐官・・・
白猫の男爵と、キティルハルム四銃士が通さぬぞ!」
「やるのお・・・お主の亭主は!」
「でしょ、老師。」
「うらやましいのお・・・
ワシが人間だったころ、お主と同じ立位置にいた、女はこの勘違い女に殺されてしまいおったのじゃ・・・
そればかりか、あつかましい事に、ワシを勝手に亭主にしたてあげたばかりか、『妻』を浮気相手にしてしまいおった・・・」
「許せませんね・・・」
「じゃろ・・・?」
イリアの紋章は、あの「猫人形」です。




