第2379話 猫の本能・・・獲物はいたぶる・・・
「くくく・・・」
これは、いたぶりがいがありそうな・・・
「全艦・・・
総攻撃!
「時空転移通路」展開します!
総員・・・
そこに叩き込みなさい!」
戦艦ミリアリアの前方に、ブラックホールのような「穴」が出現する。
「にゃッ!?」
ナキが仰天する。
戦艦ミリアリア全戦力による攻撃が、穴に吸い込まれる!
そして・・・
「ぐああああああああああああああああああッ!?」
無数に出現した穴からの、それこそ「無数の」神波動レーザーやミサイルを「全方位」からくらって、艦体を大きく損傷するカリオストロ艦。
「こ・・・
こっちの弱点は、まさに「コレ」だ・・・」
反撃に出ようとするカリオストロ艦。
しかし・・・
「くらうにゃ!
ナトリウム光線ッ!」
ナキの攻撃は、「転移」され・・・
時間転移通路に放り込まれ・・・
「があああああああああああああッ!」
また、身体を削られるカリオストロ艦。
「って・・・
こっちのタイムラグが小さいにゃ?
なんで?」
「くくく・・・
だから言ったでしょう・・・?
「時間転移通路」だって。
あの穴の途中で、攻撃が加速してヤツはかわせないほどの速さになっているわ。」
頭を押さえつつ、言うナキに私は説明する。
「うーむ・・・」
ナトリウム錠剤をバリバリと噛み砕き、ナキは脳内でパズルを組み立てる。
「時間魔法を応用した、電磁加速砲みたいなモンにゃ?
エグいにゃ。」
「誉めても困ります。」
「誉めてないにゃ。」
ナキ:ナトリウム光線にゃ!




