第2374話 超司書神カリオストロ
偽の楽園・・・
相も変わらず、ノワールが「禁断の果実」をたらふく食している。
「あのクソ猫・・・」
オルゴデミウスが、毒づいた。
「では・・・
私が行きましょうか?」
そこに現れたのは・・・
「暗黒創世神ではないか。」
「ええ。」
そう。
それは、かつて女王ミリアムが倒し、封印した偽の創世神。
「よいのか?
配下に行かせずに、自分が先に出て。」
「構いませぬ。
彼女は、もっと強くなりますゆえ。」
カリオストロは、「甘露」と書かれたラベルが貼られたドリンク剤を一気飲みした。
「マズい・・・」
「昔から言うではないか。
「良薬口に不味し」と。」
「畏れながら・・・
「口に苦し」です。」
歩き出したカリオストロは、声をあげる。
「出陣!
敵は神族艦隊と、宇宙軍艦隊!」
旗艦ミリアリア・・・
「さて・・・
次は誰が出てくるのやら・・・」
私は、提督席で銘菓「リアルひよこ」をかじりつつ呟いた。
本物のひよこのような造形と、「血のような色」のあんこが秀逸なお菓子だ。
不意にモニター画面に、一人の邪神が映った。
「あ・・・
あなたは・・・
「暗黒創世神」・・・
司書神カリオストロ!」
「そうだ。」
「いきなり、偽神の配下で「最強」がきましたか。」
厄介な!
「全力でいかせてもらうぞ・・・
亜神の女王ミリアリア・イスレ・キティルハルム!」
なるべく戦いたくなかったが・・・
「わかりました。
では・・・」
私は、かっと目を見開いた。
「こんどこそ、決着をつけましょう。」
いきなり大物ッ!




