第2370話 正面から激突
「ええい!
神に背くかッ!
亜神風情が!」
ウロボロスは、両手で炎を放つ!
だが、ジョルジュは印を結ぶ。
ジョルジュの前方に、巨大な穴が出現する!
その穴に、攻撃は片っ端から吸い込まれ・・・
なんと・・・
ウロボロス当人の背中に命中した!
「うぬぼれすぎだよ、「神様」。
言っておくけど、僕らは・・・
あなたたちに対する「討伐」令を受けているんだよね。」
そう言ったジョルジュの目は、いつになく「マジ」だった。
「「神様」なら時流くらい読みなよ。」
ジョルジュは、キティルハルム銃士隊の最新銃剣を操作する。
先端から、大振りな刃が発振される。
「小細工なしか。
おもしろい。」
ウロボロスは、右手から神波動の刃を出した。
「これでも僕は・・・
「悪の大魔王」時代から・・・
「神殺し」はしたくてたまらなかったんだ・・・
くくく・・・
正式に、「主流」から要請されて「反逆者」とはいえ・・・
それができるんだから、ちょうどいい!」
「ぬかせ!」
「時に、ニコ卿・・・
大魔王ジョルジュは、剣は使えるのかな?」
ヤンが尋ねた。
「ときどき、陛下やアルナス卿と稽古をしていることがあります。
主人は、魔法主体ですが・・・
白兵戦でやりあうときがくるのではと、鍛えていたようです。」
ギンッ!
ジョルジュとウロボロスの剣がぶつかる。
「両手剣か・・・
不便ではないのか?」
言いつつ、ウロボロスは、空いている手で炎を放つ。
しかし、ジョルジュは身体をひねってかわし・・・
蹴りを入れる。
「ぐッ!」
「心配ご無用。
誰にも、武器は「向き不向き」があるんでね。
足りないところは、格闘で補うのさ。」
意外に強いです。




