第2368話 邪神ウロボロス登場
「聖魔核融合ッ!」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
ニコの魔法が、最終隔壁を破壊した。
そこで・・・
提督席をくるりと回し・・・
ヘビのような神波動を持った男が、姿を現した。
「やあ・・・
リシテアールの「最強」の大魔王にして、三賢人の一角の亜神ジョルジュ・・・
久しぶりだね。」
「そうだね。
いけすかない神だと思っていたけど、まさかあなたと戦うことになろうとは、正直思ってもみなかったよ。」
そういうジョルジュは、すでに守護の竜・神鼠を鎧にしてまとっていた。
「そこにいる、奥方が怖がっているからか?
しかたないだろう・・・
私は「神」なのだから。」
その言葉に、ジョルジュはきっとウロボロスを睨みつける。
「こう見えても、ニコは「神」に必要以上に委縮しないヤツでね。
あなたには、もともと底知れぬ「邪悪さ」を感じていたんだ。」
言うが早いか・・・
「攻撃魔法・・・
撃てぇッ!」
「神波動弾・・・
撃てぇッ!」
ジョルジュの部下たちと、薔薇聖騎士が、ウロボロスに一斉攻撃を仕掛けた。
だが・・・
ウロボロスには、まったく届いていない。
そればかりか・・・
勢いが減衰して、「消えて」しまったかのようだ。
「これは・・・
「時間障壁」・・・
さすがは、輪廻の邪神・・・
陛下や暗黒創世神も使う術だけど・・・
まさか、混沌神族以外の「本職」が、神族にいるとはね。」
「くくく・・・
そもそも・・・
この私は、「尻尾を永久に食っているヘビ」なのでね。
一般神族以上に、「宇宙の輪廻」を見てきたのだよ。」
ウロボロスは、ジョルジュに「ヘビ」の目を向けた。
けっこう、いろんなところにでてくる神様ですね。




