第2362話 邪神の一柱
「こ・・・
この虎の威を借る狐がッ!」
ロゴスは、激昂した。
「あの~
邪神様?」
ナキが、声をかける。
「なんだ!?」
「それを言うなら、「神の威を借る猫」にゃ。」
さらに・・・
「ご覧になるにゃ。」
ファクトリアが言う。
艦橋にいたオペレーターたちが、全てこと切れている。
「許さんぞッ!
このクソ猫ッ!
戦闘化!」
禍々しい悪魔のような鎧をまとう、ロゴス。
「だあああああああああッ!」
錫杖で、殴りかかってくるロゴスだが・・・
一方、私は指一本で止める。
「お・・・
おのれーッ!」
だが・・・
「ぐ・・・
ぐおおおおおおおおおおッ!」
「ま・・・
まさか・・・
もう「甘露」!?」
いくらなんでも速すぎる!
「っていうか・・・
このロゴスって邪神様・・・
人間で言うと、「文官肌」すぎて戦うには向かないにゃ。」
ナキが、分析する。
「こ・・・
このロゴス・・・
デミウルゴス様やオルゴデミウス様の御為に・・・
退かぬ!」
だが・・・
肝心の身体が、ついてきていないのだが・・・
そこで・・・
「はあッ!」
光流神波動が、私の身体を包んだ。
「はあああああああッ!」
そのまま、右掌をロゴスの身体に叩き込む!
「天帝浄化光ッ!」
「ぐ・・・
ぐおおおおおおおおおおッ!」
本来これは・・・
浄化の光だが・・・
ロゴスの身体が、破壊されたり再生したりを繰り返している!
「き・・・
キモいにゃ・・・」
ナキが呟いた・・・
ナキ:キモいにゃ・・・




