第2359話 進撃の女王・・・と非常識な臣下
「いけ!
オリハルコンゴーレム!」
兵が、ゴーレムをけしかける!
だが・・・
「はあッ!」
私は、正拳突きを撃ち込んだ。
がらがらがら・・・
ゴーレムは一瞬にして粉微塵になる。
「オ・・・
オリハルコンゴーレムが・・・
一撃で!?」
ナキが、その破片を手に取ってながめている・・・
「これ・・・
安物にゃ。
今どき、金物屋でも1kg=100ノワールくらいにゃ。」
一方、艦橋・・・
「誰が、あんな安物でゴーレムを配備しろと言った!?」
ロゴスは、配下に怒鳴り散らしていた。
「し・・・
しかし・・・
経費が・・・」
そうしている間に・・・
「なんだアレ!?」
オペレーターが、仰天している。
「出でよ!
フレッシュゴーレム!」
ナキが、ゴーレムを召喚する!
現れたのは・・・
野菜や果物を合成したゴーレムだ・・・
「新鮮でおいしい、キティルハルム産の野菜や果物でつくったゴーレムにゃ!
いくにゃ!」
「フレッシュゴーレム」は、オリハルコンゴーレムを砕いていく!
艦橋・・・
「んなアホな!?」
ロゴスは、度肝を抜かれていた。
本来「フレッシュゴーレム」とは、「生肉」を合成したゴーレムである。
と、言うか・・・
死霊術師が、死体の蘇生の一環として編み出したものなのだが・・・
よりによって「新鮮な野菜や果物」?
「フレッシュ」の意味が違う。
バキッ!
「食べ物を変なことに使うな!」
私は、ナキのどたまをハリセンではたいた!
「し・・・
新鮮だから強いにゃ・・・」
事実、オリハルコンゴーレムを蹴散らし、術師を倒していく・・・
「ひ・・・
非常識にゃ・・・」
ファクトリアが、「石化」している・・・
おまいも大概だけど・・・
そして・・・
「にゃーははは!」
ファクトリアが、「ミサイル」を召喚する!
「くらうにゃ!
マジック「ミサイル」!」
ちゅどおおおおおおおおおんッ!
「ちがーうッ!」
私は、ツッコんだ!
まともな攻撃をしているのは、陛下だけです。




