第2353話 リシテアール神騎衆
「どうやら・・・
そこね・・・」
アリスは、一際大きな要塞空母艦を発見していた。
「あれを堕とさないと、我々も神々も敵を突破できない!」
アリスは、アルミラージュをウサギ型に変形させる。
グノーシス軍・要塞空母艦ロゴス。
その艦橋・・・
「ト・・・
トラルティールの新型です!
従来機より、凄まじい出力と推力です!
む・・・
むかってきます!」
「た・・・
叩き落とせ!」
邪神ロゴスは、オペレーターに命じた。
「い・・・
いかん!
ただでさえ、神々が総出で攻撃してくる上に・・・
人間どもは、守護の竜の廉価兵器を完成させておる!」
しかもである。
トラルティールと言えば、リシテアール連邦のうちで、三賢人を擁している国家の一つである。
その配下に亜神級の実力者がいてもおかしくはない。
「か・・・
片っ端から、神波動閃熱砲を破壊されていきます!」
しかも、意地の悪いことに、ある程度エネルギーチャージされた砲を神波動銃で確実に狙撃しているのだ。
「これで最後ッ!」
アリスの銃撃が、残った神波動閃熱砲を撃ち抜き、離脱する。
そこへ・・・
ズズウウウウウウウウウウウウウン・・・
「どうした!?」
ロゴスは、ヒステリックにオペレーターに質問する。
「キティルハルム艦隊とトラルティール艦隊の一斉・神波動閃熱砲攻撃です!」
旗艦トラルティール・・・
「フフ・・・
「特別機」で戦果をあげた者は・・・
「リシテアール神騎衆」と呼んでもよかろう。」
「気が早い。
でも、おもしろいですね。」
アルナスの提案に、ミリアム女王がにっこりと笑っていた。
そして・・・
ちょうどそのとき・・・
神族艦隊の超要塞空母艦全ての、神波動閃熱砲の発射のためのエネルギーチャージは完了したのだった。
さすがに、主力砲を全て潰されては・・・




