第2351話 黒猫魔導士大隊!
一方、アスガルド神族艦隊旗艦・超要塞空母艦ワルハラ・・・
「オ・・・
オーディーン様!
キティルハルム艦隊です!」
オペレーターのロキ神が報告する。
「な・・・
なんだあれは!?」
モニター画面の、荘厳だが異様な機体を見て仰天するオーディーン神。
「新型機です。
それも、魔導士大隊専用の。」
そこに、ミリアム女王の顔が映った。
キティルハルム魔導士大隊専用機・グライスは、魔方陣を描いた。
「偉大なる雷光!」
どうやら、複数機が魔方陣を描いて発動する術のようだった。
術自体を発動させたのは、ウィズ・アルムだ。
これで、偽の竜を数機爆破する。
「な・・・
何が望みだ!?」
思わず、高飛車になるオーディーン神。
そこで、ミリアム女王は、唇に人差し指を当てる。
「「奥の手」の神波動閃熱砲を撃っていただきとう存じます。」
可変型戦艦ミリアリア艦橋・・・
「陛下・・・
相手に合わせて言うのが得意にゃ・・・」
ナキがこそっと言った。
「誰もが、どストレートに言って受け入れるワケじゃないにゃ。」
ファクトリアが、補足した。
「ふふふ・・・
「敵」による無礼に、鉄槌をお下しになりたいのでございましょう?」
ニタリと笑いながら言う。
「これ・・・
「悪魔の誘惑」にゃ・・・
「神」相手に・・・」
とりあえず、ナキのどたまを金属バットで殴っておく。
「おお・・・
「金属30年」の刻印が、真っ二つに・・・」
ファクトリアが、バットをながめる。
「ミリアム女王よ!
これより、この超要塞空母艦ワルハラの「神波動閃熱砲・神々の黄昏」を撃つ!
支援せよ!」
オーディーン神が、言ってくる。
計算通りだ。
「ははあッ!
全艦・・・
全機動兵器部隊、超要塞空母艦ワルハラを援護せよ!」
表向きには、オーディーン神の指揮下に入った格好で、艦隊指揮をとる。
ウィズの名前は、オンラインゲームからです。




