第2347話 神々の先制攻撃!
祭祀惑星エリュシオン・・・
会議神殿・・・
「なんと申した!
アテナ神!?」
オーディーン神が、素っ頓狂な声を上げた。
「偽の浄土に、総攻撃をかけます。
総司令は、ゼウス様に一任します!」
「そ・・・
それは・・・
事実上の「神族総出」ではないか!
人間どものためにそこまでするのかッ!?」
そこで、アテナ神は真顔になる。
「勘違いなさらないでください。
「我々」神族のためです。」
そこでゼウス神は、ローブを翻す!
「全神族は、艦隊を整えよ!」
そして・・・
好々爺の表情から一転。
人の悪い表情に変わる。
「出撃と同時に、宇宙連合に「援軍」を要請せよ!」
そこで、アポロン神やオシリス神、トール神は「なるほど」という表情になる。
そう。
「神々が失態を挽回しようとしているところを、人間に「救援」させ、「恩を売ろう」」という戦略だ。
汚いというなかれ。
「い・・・
いくら人間どもとはいえ・・・
このような・・・」
オーディーン神は、引きつる。
「ならば・・・
我々で、敵を「間引き」してしまえばいいのです。」
アテナ神が、父譲りの「人の悪い笑み」で返した。
「人が悪いな・・・
アテナ神よ。」
そう言った、ヘルメス神もニヤリとしている。
「くくく・・・
人間の言葉にもあるでしょう?」
アテナ神は、ニヤリと笑う。
「「敵を欺くには、まず味方から」と・・・」
こうして・・・
神族艦隊が、偽の浄土に進撃した!
まさかの神族艦隊!




