第2342話 邪馬台国軍では・・・
リシテアール連邦、邪馬台国ドック・・・
「おお!
さすがは、「神をも恐れぬマッドサイエンティスト」と誉れ高き総合導師ファクトリア・ミケランジェロです!」
東宮フジミヤは、愛機の改修を進めつつニヤニヤと笑っている。
どうも、この内親王は、機械オタクのようだ。
「しかし・・・
これでは、一部の貴人のエリートしか制御できませぬなあ・・・」
怪しい科学長官源内が言う。
「仕方がないです。
あの「最凶」のマッドサイエンティストでもできないことはあるです。」
技術的には可能なのだが、もう人間には追従できない。
妖怪レベルの改修だ。
かなりの重装となった、「激御子分々丸」だが、むしろ機動力は上がっている。
「父上の治男の改修も進んでいるとのことですね。」
「はい。
皇帝陛下は、かなり危ない制御でしたが、当人はすぐに習熟されるでしょうな。」
科学長官のゲンナイが返答する。
その様子を、作業服姿のメカニックたちは見ていた。
「敵が「神」だからってやりすぎじゃねえの?」
「いや・・・
「あの」勇者一族も「そういう」武器をつくっていたと聞くぞ。
俺たちも「そこまで」やらねばならぬ領域なんだろうさ。」
邪馬台国の技術力は、キティルハルム、トラルティールに次ぐアホな高度を誇る。
「お主ら。」
「「「はい!?」」」
背後からゲンナイの声が!
いつ、背後をとったのだ?
あなどれんジジイだ。
「よいか?
神々には「良い」神と「悪い」神がおるのじゃ。
「良い」神には従うべきじゃが・・・
「悪い」神にはそんな義理はないのじゃよ。」
ファクトリア:このゲンナイとかいうジジイ・・・
怪しいにゃ・・・




