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第2338話 オンライン・サミット

リシテアール宮殿・・・


「ミリアム陛下!

不公平であるぞ!

創造神王の兵器の複製・・・

そのスピンオフ兵器を、一般兵に使わせぬというのは!」


オンライン会議にて、王の一人が言った。


ホログラフ映像だが、ものすごい怒りの神波動オーラがわかると言うものだ。


「そうだ!」


「これでは、敵に対する防衛なんぞ無理だ!」


口々に言う王たち。


「黙られよ!」


そこで、一人の王が一喝した。


「カ・・・

カーバイン王リヒャルト陛下・・・」


リヒャルト陛下は、周囲を見渡す。


「こたびの技術・・・

本来なら「禁忌」ぞ。

だが、それ以前に・・・

あなた方に仕える騎士に・・・

扱える者がおられるのか!?」


「「「ぐッ!」」」


そう・・・


「リヒャルト陛下の仰せの通りだ。

そんなじゃじゃ馬・・・

扱える兵がいるのか?」


ラインハルト提督が、冷笑する。


「それに振り回されて、その隙にやられたらどうするんだい?

末代までの笑い者だよ?」


ヤン提督が、紅茶を飲む。


見ると、紅茶の底が透明な層ができている。


どんだけ入れたんだ、シロップを・・・


「じゃあ・・・

見せるしかないね・・・

「アレ」を・・・」


ジョルジュが、ため息をついた。


「はいにゃ!」


ファクトリアが、「先日」の一部始終の映像をVRバーチャルリアリティ映像と共に流す。


外見的には、キティルハルム軍の一般的な機体が、偽の竜(イミテーションナーガ)に一方的にやられ、制御がおぼつかないように見える。


「な・・・

なんだ・・・?

この無様なザマは!?」


一人の王が言う。


「断っておくが・・・

この疑似戦闘を行っているのは・・・

リシテアール連邦のエース部隊「海猫隊チームシーキャッツ隊長」だ。

恐らく、リシテアール連邦の王侯貴族に次ぐ実力を有するエリートだ。」


アルナスが、冷淡に言う。


「これ・・・

「亜神」じゃなく・・・

「人間」のエースに合わせた機体だろ?

ウチのユリアンでもイケるかわからんなあ・・・」


ヤンが、例の「クソ甘い」紅茶を飲みながら言う。


「ええ。

これ以上性能を下げることは無理です。

「それでも」と言うのなら、「耐衝撃緩和システム」でも開発してください。」


私は、ぴしゃりと言う。


「「あの」・・・

「泥棒猫」をもってしても扱えんとは・・・」


「な・・・

なるほど・・・

一部の神族が、我らを「神」級に進化させたがるわけだ・・・」


「代わりと言ってはなんですが・・・

戦艦級の、機動兵器テルナハル用の神波動閃熱砲オーラエクストラキャノンの設計図を提供しましょう。」


これは、神族の工兵部隊のギガース隊が使っていたものだ。


一応、「神」の兵器なんだが・・・




ジョルジュ:人は、かくも強力な兵器を欲するのかねえ・・・

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