第2335話 聖大魔王ジョルジュVS航海王ライル二世
「ぐ・・・
があああああああああああッ!」
悶絶するライル二世。
急速に、偽の竜・ライルと自身の身体を再生していく。
「ふ・・・
ふざけやがって!
私が・・・
どんな思いで・・・」
「それは、僕のセリフさ。
むしろ、僕は「言われる」側だったけどね。」
両者の神波動が高まり・・・
「「二段戦闘化!」」
ライル二世は、両肩にイルカを乗せた感じの鎧を・・・
ジョルジュは、左肩にネズミの頭を乗せた感じの鎧をまとっていた。
「電波波動熱線!」
ライル二世が放った攻撃魔法・・・
だが・・・
「星間物質から、金属粒子を分離・・・
さあ・・・
いけ!」
ジョルジュは、星間物質から金属粒子を取り出し・・・
「金属防護膜!」
自分の周囲を、その膜で覆った。
「なッ!?」
ことごとく、ライル二世の魔法をはじき返す。
「なぜ、防御できた!?」
「簡単さ。」
ジョルジュは、ニヤリと笑う。
「猫」さなが・・・・
いや、「ネズミ」っぽく。
「いやあ・・・
びっくりしたよ。
キティルハルムってさ・・・
すでに、ライテス卿の頃には「電子レンジ」が実用化していたんだよね。
電子レンジに必要なモノは・・・
マイクロ波さ。」
マイクロ波。
それは、周囲の「水分子」の活動を極限にまで高め・・・
物体を熱してしまう波動だ。
電子レンジとは、「金属の箱」の内部で、それを乱反射させ、食品を加熱する。
しかし、この魔法のように「兵器」にも転用できてしまう怖ろしい技術だ。
「それで、この術の内容を見抜き、「科学導師」の技で防御してみせたわけか。
では・・・
いかに、毒の効かない貴様にも・・・
これはどうだ?」
ライル二世は、周囲の粒子を急速に崩壊させ始めた。
「ま・・・
まさか・・・
核分裂!?」
ジョルジュの表情は、青褪めた。
「いつも言っているそうじゃないか。
「僕を毒で殺したかったら、放射能をもってこい」と。
これは・・・
まぎれもなく「核分裂反応」。
「聖魔核融合」のような、破壊以外周囲に影響のない術とは違う!」
したり顔のライル二世。
「お望みの「放射能」だぞ・・・」
ジョルジュ:放射能キターッ!?




