第2334話 ジョルジュのヘタクソな歌!
「恐れ入ったよ!
かつて君は、野心的に船舶技術を発展させていたからね!
特に、惑星から放出される「地磁気」の発見には!
まさか、古代文明の崩壊後・・・
キティルハルム王立図書館のデータからとはいえ、あそこから「羅針盤」をつくるとはね!」
ジョルジュは、受け止めた神波動をこねくり始める。
「僕は大魔王~♪」
自分の光流神波動と歌を混ぜ始めた。
「や・・・
やめろ!
耳が腐る!」
キティルハルム王宮・女王執務室・・・
「う・・・
うあッ!
や・・・
やめてください、先輩!」
ネズミ姿のニコが、耳を塞いでガタガタと震える!
「こ・・・
これは・・・!」
もし、超魔王ガルアレートが「歌」で古代文明を滅ぼしたなら・・・
こんな感じだったかもしれんッ!
「ぐッ!
私も大概「オンチ」と言われるが・・・
ここまで酷くはないぞ!」
アルナスが、悶絶する。
「いや・・・
どっちもどっちよ!」
私がツッコむ。
「ア・・・
アーカイブにあったで・・・
「ジャ〇アン・リサイタル」・・・
聞いた者を、生物・無機物関係なく破壊する・・・
最恐の「音波兵器」や!」
チルド・スパコーンが、耳を塞ぎながらうめく。
宇宙空間・・・
「さて・・・
後はこれを・・・」
剣呑な「ブツ」と化したそれを片手に持つ、ジョルジュの守護の竜・神鼠。
「ちょっと待てッ!
お前は何をやった!?
神波動に「歌」を込めるだけでもとんでもないのに・・・
光と闇の神波動をよりによって・・・」
「そうさ。
粘土のように「捏ねて」やったんだ。
こういうのは本来、「本職」のナキ閣下の方が得意なんだけどね。」
名付けて・・・と、ジョルジュ。
「音波混沌弾さ。」
ジョルジュは、「してはいけない笑み」を浮かべていた!
ジャ〇アン・リサイタル級です!




