第2333話 三重音波砲!
キティルハルム王宮・・・
「こ・・・
これは・・・
ジョルジュ!
何をしている!?」
軌道衛星のカメラが捉えた守護の竜・神鼠と偽の竜・ライルの戦いが、女王執務室のメインモニターに投影されているのを、アルナスは見て驚いている。
「なにか・・・
撃ってきた攻撃を・・・
はじき返すので精一杯のようね・・・」
私は、分析した。
「バ・・・
バカな!
いくら敵が名高い「航海王」とて、ジョルジュを圧倒する兵器なんぞ・・・」
アルナスは、「信じられない!」という顔をした。
「アルナス卿・・・
敵は・・・
「海の王」です。
「宇宙時代」の我々と同じに思ってはなりません。」
そう言ったのは、テラだった。
「海・・・
ま・・・
まさか・・・」
「そう・・・
あれは、「音波砲」。
本来、「海中兵器」のはず。」
宇宙空間・・・
偽の竜・ライルは・・・
大きく口を開け・・・
イルカの頭部も口を開け、神波動の塊を放った!
「なんど撃ってるんだ!?
この変態兵器をッ!」
守護の竜・神鼠は、砲撃を受け止めた!
「まさか・・・
三重音波砲を止めるとはッ!」
「どうやら、「音波砲」の一種のようだね・・・
さすがは、「航海王」・・・
以前、ミリアム陛下から「潜水艦」開発の話を聞かなきゃ、思いつけなかったよ!」
ジョルジュは、その「弾頭」を圧縮していく。
「本来、「音」ってのは・・・
宇宙空間では、伝導しない。
それを神波動に載せたうえで、三発同時に撃つとは・・・
うおおおおおおおおおおおッ!」
それを、キャノン砲に装填してぶっ放す!
「ジョルジュ・バーストエンド!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!
「それくらいじゃ・・・
くたばらないよね。」
ジョルジュは、再生していく偽の竜・ライルを見た。
アルナス:陛下・・・
潜水艦の開発・・・
手を抜いていなかったか?
ミリアム:いんや?




