第2329話 使う者を選ぶ兵器
キティルハルム王宮・兵器省詰所・・・
「納得いかんにゃ!
高貴で強い方々にばかり「神々」のシステムとは!」
ファクトリアに、海猫隊隊長が食ってかかっていた。
「隊長・・・」
「大人気ないにゃ・・・」
部下たちが、あきれ返っている。
「しゃーないにゃ。」
ファクトリアは、メガネ型の装置を海猫隊隊長の眼前にセットする。
さらに、コントローラーを持たせる。
「仮想現実訓練機にゃ。
あんたの愛機に、システムを組み込んだ設定にゃ。」
さっそく、起動してみる隊長・・・
「にゃああああああああああああッ!」
暴走しまくり・・・
出力過剰・・・
制御不能・・・
「にゃ・・・
にゃ~・・・」
ついに音をあげて、装置とコントローラーを外す隊長。
「も・・・
申し訳ありませんにゃ・・・
このあちしごときが、神の域に手を出すなんぞ身の程知らずでしたにゃ・・・」
胃の中のブツを噴出している・・・
部下二人が、処理しているが・・・
それを尻目に、ファクトリアは、思った。
「こりゃ・・・
彼女みたく、「身体で」納得させるしかないようだにゃ・・・
はっきり言って、「常人」じゃ使いこなせないにゃ・・・」
最低でも、準亜神・・・
あるいは超人的なパイロットか・・・
「これが人間の性にゃ?
アブないモノを扱いたがるのは・・・」
はっと何かに気付くファクトリア。
「それ・・・
あちしだったにゃ・・・」
ファクトリア:こういうのって、口で言ってもわからんやつばかりにゃ・・・




