第2326話 忍耐のアルナス
さて・・・
どこまで耐えられるモンかね・・・
アルナスは、元来敵は「瞬殺」の傾向にある。
敵のスタミナ切れを待つのは、本来のスタイルではないのだ。
キティルハルム王宮・・・
「なるほど・・・
こりゃあ・・・
相手にその意図はなくとも・・・
「インファイトボクシング」のスタイルだったアルナスは、無理やり「カウンターパンチャー」に持っていかれたかのようね・・・」
私が言う。
「なんだい?
それ。
ボクシングは聞いたことがあるけど。」
ジョルジュが聞く。
「インファイトは・・・
敵の攻撃を可能な限りかわして、相手を倒すスタイル。
カウンターパンチャーは、防御し続けて相手を倒すスタイルね。
カウンターパンチャーは、「パンチドランカー」になりやすいって話よ。」
「うーむ・・・
手を貸したいけど・・・
私たちが出ると、敵の偽の竜が攻撃してきそうだし・・・」
宇宙空間・・・
「だりゃあああああッ!」
神波動攻撃を途切れなく続けるアルナス。
「フフフ・・・
いつまで撃ち続けられるのでしょうか?」
鎧や肉を削られつつ、瞬時に再生。
まるで、トカゲの尻尾の瞬間再生を無限に見ているかの気分だ。
「ぐうう・・・
神波動盾で防御されるほうが、まだマシだッ!」
いらつくアルナス。
しかもだ・・・
「これは手ごわいぞ・・・
陛下が戦ったミケランジェロは、もとより「アホ」だから、理性の崩壊が速かった!
しかし、この大魔導士エリティアは、そもそも「理性のコントロール」に長けた人だったはずだぞ!」
限界の目安がわからないのだ。
「ここは・・・
忍耐しかない・・・
か。」
アルナスは、「耐える」ことにした。
アルナス:マンガでも、HPの底がないヤツいたよな・・・




