第2325話 「暴走」のしかた
「くはッ!」
アルナスは、偽の竜・竜鳥をまとっていながら、ここまで苦戦するとは思ってもみなかった。
「どうやって戦う!?」
油断で戦いが長引いたことで、焦燥に駆られるアルナス。
「ん?」
あることに気付く。
「少しづつ、奥義のキレが鈍っている・・・?」
コンマのレベルだが、少し・・・
また少しと、エリティアの動きが鈍っているのだ。
「ならば・・・」
アルナスの鎧の下で、あるものが光った。
「おおおおおおおおおおッ!
対神力封殺装置よ!」
「むむッ!
「神」の力ですか・・・
これは分が悪い・・・」
エリティアは、上段に構えた。
「いくらあなたでも・・・
力に「限度」がある!
なくなった力は、「甘露」で補充される!
だが・・・
それには、あなた自身の存在を引き換えにする!
だから・・・
こいつで耐えながら戦えば・・・
あなたと言えど!」
「気づきましたか。」
ニヤリと笑う。
エリティアは、突撃してくる!
「覇王真一文字!」
そこで・・・
「覇王天空剣!」
カウンターで、天空剣をぶつける!
「ぐうう・・・
とてもにわかとは思えんッ!」
「あなたこそ・・・
亜神とは言え、「神々」によくぞ認められたモノ!」
二人のぶつかり合いは、まだ続く。
先祖と子孫・・・
すさまじい戦いである・・・
意外な「弱点」があったもんです。




