第224話 完成
要塞空母艦リシテアールは、艤装作業を進めていた。
「これって、変形するのですよね。」
ダルタニアンが、私に尋ねた。
「ええ。
それも、神波動閃熱砲を初めとする、全火器が前面に集中するわ。」
よくもまあ、こんなバケモノみたいな艦を建造したもんだ。
「陛下・・・
これより、作戦会議がはじまる。
作戦会議室へお越し願いたい。」
アルナスが、声をかけてきた。
ん?
彼女の背に、二本の刀が・・・
「この刀は・・・?」
「我が先祖・ライテスが使用した刀・・・
オリハルコンの「空牙」とヒヒイロカネの「顎」だ。
私の専攻は、錬金術と科学なんだが、剣も魔法も扱えるんでね・・・
総参謀補佐を押し付けられてしまった。」
白衣と刀がミスマッチだ。
「先祖は、もっと凄かった。
鎧の上から、白衣を着ていたのだからな。」
陣羽織のようだ。
すごい・・・
「まったく・・・
先祖といい、父といい、私といい・・・
なんで、こんな面倒臭く、かつ重要な役を押し付けられるんだ・・・
「王」にならなかった、初代の気持ちがよくわかる・・・
私は、趣味と公益のための研究を好きなだけしていたいのだが・・・」
ライテス家は、実力があるのに卑屈なほど謙虚な人が多い。
「「血の因果」というものでしょう。」
「まあいい・・・
今回の戦いは、おもしろくなりそうだ。
「ファルスト一族からの情報では、大魔王が数名、こちらの作戦開始と共に、「現状維持派」に対して攻撃を仕掛けるという・・・」
弩級の兵器です・・・




