第203話 会見
レオルが「王太子控室」に訪れた。
がちゃり。
ドアを開ける。絶句・・・
そこには、ユニィの耳をなめているアルムスがいた。
「元気そうで何よりなの!」
「任務ご苦労様です。」
「お・・・王太子殿下は、どちらに?」
レオルは、混乱していた。
「母さまが、即位して今は私が王太子なの!
ユニティア・キティルハルムなの!
ユニィって呼んでなの!」
「で・・・では、女王陛下は?」
「母さまは、今妊娠中なの。
私が代理で来たの。」
ぐううう~
危険が去って、一息ついたところでレオルのおなかが鳴った。
すかさず、ユニィは小型通信版を取り出す。
「もしもし!ミケランジェロ・バーガーですか?
七面鳥のフィレバーガーとスライムチーズバーガーの各三個のセットをお願いしますなの!
飲み物は・・・
ミルクコーヒーで・・・
はい・・・
はい・・・
場所は、王太子控え室に・・・」
やがて、マック風店員がやってきた。
「お待たせしましたにゃ~」
ユニィは、財布からカードを取り出す。
「お支払いはカードでですかにゃ?
では、お願いしますにゃ~」
店員は、にこにこの笑顔で、精査機を取り出す。
ユニィは、精査機のスリットにカードを通す。
ピッという音がして、清算が終わる。
「ご利用ありがとうございましたにゃ!」
店員は、帰っていく。
「さあ!ごはんなの!」
ミケランジェロ・バーガー キティルハルムを代表する、ハンバーガーショップ。
電子決済も、受け付けている。
ライバル店に「蛾バーガー」がある。




