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クリスマス特別短編 平和の神の誕生日

「ん?

なんだにゃ?」


商店街を歩いていたリケは、城下町のいたるところの飾りが気になった。


本日の彼女の服装は、評議員の服装をしている。


「うーん・・・

あちし・・・浮いてるにゃ・・・」


どこか自分が場違いな気がする。



そもそも、夕飯の買出しに来ていただけだったのだが、どうも町の皆がよそよそしい。


「みんな、水臭いにゃ・・・」


ちょっと寂しい気分になるリケ。


そんなとき、町を歩いていたミリアムに捕まった。


「今日がなんの日か知ってる?」


「確か・・・あちしの誕生日にゃ・・・」


リケは、はっとする。


「偶然だけどね・・・

地球では、この日はイエス・キリストが生まれた日なのよ。」


「ウソにゃ。

確か、その日は羊飼いたちが寝ずの番をしていたらしいにゃ。

いくら風習でも、こんな冬にそれをやるのはツライにゃ。

眠いのは根性でなんとかなっても、寒いのだけはだめだにゃ。」


「まーね。

この日になったのは、冬至の日に無理矢理合わせたって説があるわ。

けど、地球ではね・・・

この日と、年の終わりの準備とをあわせてお祝いしていたの。

これを「クリスマス」っていうの。

でも、同じ「地球出身」だったライテスはみんなの「生活向上」しか考えていなかったらしくてね・・・

行事のことなんて考えてなかったみたい。

っていうか、楽しいことであっても「儀式」が嫌いだったのね。」


「もしかして、みんなよそよそしかったのは・・・」


「そ。・・・

クリスマスの準備で忙しかったの。

私も今、こんなだからね。」

ミリアムは、おなかを撫でた。


程なくして、王宮前広場へ・・・


ここに、巨大なもみの木が・・・


次第に暗くなっていくが、飾り付けの小振りな電球・・・小型発光元ダイオードに光が灯っている。


「「「メリークリスマス!!!」」」


王都の国民たちが、この星の・・・


リシテアール初めてのクリスマス・・・


キティルハルムの民から輩出された神の誕生日を祝う。


「あちし・・・

神様になってよかったにゃ!」


やがて、国民を代表してヴィブリオからお菓子の詰め合わせが贈られる。


「ガ・・・ガキ扱いするにゃ!

でも、ありがとうにゃ!」


「モノホン」の神様の誕生祝いというのもいいかもしれません。

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