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第170話 ワープ機関実装計画・・・と、「変談義」・・・

王宮にアルナスが、訪ねてきた。


「単刀直入に申し上げる!

空間転移フォールドジェネレータが完成したと聞いた・・・が?」


応接間に入った彼女は、異様なモノを見る目で私とイリアを見た。


そりゃ異様だ。


イリアが、椅子に腰かけている。これはいい。


私が、その膝の上に頭を乗せ、イリアが、喉をなでているので、ごろごろと声を出している。


これはいい。


「なんだ!

イリア閣下が座っている椅子は!?

趣味が悪いにも、ほどがあるぞ!

いくら私でも、これには勝てん!」



アルナスは、あっけにとられている。


そりゃそうだ・・・


「だって、ナキの作品のうち、この「大魔皇人間椅子」だけが、売れなかったんですよ・・・

かわいそうじゃないですか。がんばって作ったのに。」


あ・・・アルナスの顔が「いくらお前が成金でも、無駄遣いすんなよ。」って言ってる。


「あ・・・空間転移フォールドジェネレータ・・・

ライセンス料・・・格安にしておきます。」


ごろごろと声を出しながら言う。


「か・・・かたじけない・・・

しかし・・・先祖や私も「悪趣味」だとは思っていたが・・・

世の中奥深いものだ・・・

上には上とは、よく言ったものだ・・・」


総合導師の子孫は、完全にあきれ返っていた。


「どうでもいいが、私の没ネタの方がマシかもしれん・・・」


「没ネタですか?」


イリアが尋ねる。


「姫は、「門柱」を気にしておられたようだ。」


「ああ・・・

「うおー!さおー!」って奴・・・」


「そう・・・

実は、あうんの呼吸ってことで、色っぽい女性の声でやるプランもあってな?

父や亭主は、腹を抱えて笑っていたが、娘に反対されて没になった。」


「そりゃそうでしょう・・・」


芸術と「変」は紙一重か・・・

上には上がいるのです・・・

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