第160話 職場心理学2
「次のお題です。」
私は、ユニィに声をかける。
「えっと・・・
今までの仕事を、アルムスがやめちゃったの・・・」
「はあ・・・
亭主とのノロケは、聞きたくないにゃ。」
ミラがすっぱりと言う。
「これは、ミラの返答は不合格。」
「にゃーッ!なんでにゃ!」
ヴィブリオが、うんうんと頷いている。
「この場合、「アルムス様は、こういうプログラムで仕事をしていた。ゆえにこのような形でやるのが望ましい。
あなたと仕事をやるには、不都合な点があるかもしれないので、修正しつつやっていく必要があるかもしれないので、相談したい。」と続ける予定だった。ということですね?」
「はい。正解。
実際、前世における私の職場で同様の事例がおきました。」
私は、クラス全体を見る。
「実際、ユニィの立場から見ると、ミラの対応はどうでしょう?」
「うーん・・・
「「こいつ・・・やる気あるんか?」って・・・」
生徒の一人が言う。
「そうですね。では・・・」
再び、ユニィを見る。
「今月のお仕事は、うまくやれば、月末には定時で帰れそうなの!
その場合、つらいけど、最低でも月半ばまで残業がんばってほしいの。
そうすれば、ボーナスも出て、いい年末を過ごせるの!」
「今月は、仕事がめじろおしにゃ!
バリバリがんばるにゃ!
残業しまくりで、稼ぎまくりにゃ!
ボーナスが出るって話にゃ!」
ユニィとミラが演技する。
「さて・・・とちらが、作業者の士気をあげられますか?」
「はい。」
アルムスが、挙手した。
「ユニィ様の方です。
作業者に希望を与え、なおかつ会社の利己的な印象を見事に打ち消しています。」
「では、ミラの場合は?」
「はい。
まるで、残業だけで稼ごうとしているように見えて、作業者から「自分を見下すことを強制する」人員を生み出す危険性があります。
それだけではなく、連日残業を続けて定時に帰宅できないような口ぶり・・・
これでは、同じように残業しても、日当たりの生産数は落ちてしまいます。
つまり、「やる気のない作業者」の生産行為といえます。」
「はい。
地球の日本でも、そういう傾向がありました。
そのためか、気力のない作業者が社会を席巻し、少子高齢化に繋がっていったのです。
皆さんも気をつけてください。」
「「「はい!!!」」」
元気な返事が、教室に響いた。
日本の職場意識には、腹が立っていたんだ。
そして、今の私は女王・・・
やってやる!
今の職場のグチをぶつけてみました。




