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閑話一 教祖にならないにゃ!その二

「へッ!?

教団にゃ!?

教祖様になれって言うにゃ?」


「はい。ひらたく言えば。」


リケは、あからさまに不機嫌な顔になっていた。


尻尾が、ばしばしと、座った椅子を叩いている。


「嫌にゃ。」


即答。


「全身」で「即答」。


「なぜです?

あなたさまは、「平和の神」ですぞ!

皆を服従させ、平和に導けるのですぞ!」


枢機卿は、食い下がる。


「その服従が嫌にゃ。

神様だからって、無理矢理人に押し付けるのはダメにゃ!

そんなことしてると、人間にいつか謀反おこされるにゃ!」


「し・・・しかし・・・」


「そーいうのは、「王様」の仕事にゃ。

神様の仕事じゃないにゃ!

あちしが、「死んだ」ときのこと、忘れたのかにゃ!」


枢機卿は、なおも食い下げる。


「リケ様なら、「謀反」を起させずに・・・」


「そーいうのは、「創造神族」や「破壊神族」の仕事にゃ。

あちしみたいな、「代官」の仕事じゃないにゃ!

それよりもあちしは、皆と語り合って、その皆が自分の国の人や王様に伝えて・・・

そうして、平和で幸せな社会になることを目指しているにゃ!

これだから、「実力主義者」に嫌いにゃ!」


「!!!」


リケは、立ち上がり、「あるモノ」を実体化させた。


「陛下が書いた地球を舞台にした小説で、主人公の息子が作った武器をパクってみたにゃ・・・」


小説の題名は、「稲荷の里」である。


「主人公の息子が、モノ作りが好きで「腹を殴打する専用武器」をつくっているにゃ。

ちなみに、「ウンコフィギュア」を量産しまくって「クソガキ」って呼ばれているにゃ。

これは、その名の通り「腹パン」専用武器にゃ。」


「ご・・・ご無礼を致しましたッ!」


枢機卿は、ほうほうの体で逃げ出した。

腹パン

腹を「殴る」ための「専用武器」。

かなり硬い樹脂で、食品見本顔負けの完成度を誇る「フランスパン」のデザイン。

SHINが、「腹パン」という略語が嫌いだから思いついたという逸話(?)があります。(笑)

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