第124話 砂糖精製
「アンコウのアンコ詰めをどうぞ❤」
王宮のテラスで、ユニィが切り分けた料理をアルムスの口に運ぶ。
「ありがとう❤
ああ・・・
大好きな彼女・・・
それも、お姫様に・・・」
デレデレだ。
しかし・・・
白い目で見る、リケちゃんの姿が・・・
数刻後・・・
「「うぎゃあああ!!!」」
二人は、仰天する。
なんと!
リケちゃんの口から、大量の「砂糖」が・・・
「な・・・なにコレ!?」
「・・・・・・!」
やがて、そこにミラが現れる。
「リケちゃん・・・そういうマネはやめるにゃ。」
言うと、呪文を唱える。
「そ~れ・・・解呪!」
ぱちんと指を鳴らす。
すると、砂糖が消えうせる。
「にゃーははは!
やってみたかったにゃ!」
「「神様」が、そーいうイタズラしちゃだめにゃ!」
「だって・・・「甘い」にゃ・・・」
「さすが、ウチの一族にゃ・・・」
原理は簡単。
リケちゃんは、幻術で「砂糖」を吐いて「見せた」だけだ。
しかし、インパクトはある。
一方、「解呪」というのは、自分と血族の術をその術の源に介入し、キャンセルしてしまう術であり、旧トラルティアの勇者が開発した術である。
「小手先の術でも、使い方がうまいの・・・」
「そーいうものにゃ!」
リケ:「砂糖」、マジで吐いてみたにゃ。




