第110話 飲み屋で・・・
「でね・・・
アルナス長官・・・
航空宇宙局の、エリーってばひどいんですよぉ・・・
銀魚つくったりしないかとか、ロボの石つくったりしないかとか・・・!」
パスキールの門の飲み屋で、私はトラルティールのアルナス・ライテス長官相手にグチを溢していた。
「ははは・・・
あなたは、ウチのご先祖の被害者だな。
変な風評被害にあって。」
意味深に笑う。
「私・・・
そんな娘じゃないのに・・・
ただお仕事が楽しいだけなのに・・・
家族といるのが幸せなお姫様なのに・・・
うわーん!」
「酒が入るとこれか・・・」
アルナスは、げんなりしていた。
「・・・アルコール・・・分解・・・」
呟くと、酔いが醒めた。
「な・・・なにやった!?」
「「科学導師」の術。
「金剛石ができて、トリチウム合成ができるんだから、もしかしてと思って。」
「す・・・すご・・・」
びっくりしている、アルナス。
「まさか、酔っている状態で成功させるなんて・・・
ま・・・いっか・・・
お願いがあるんだが。」
なんだろう。
「ウチのバカ三人を弟子にしてやって欲しい。」
「へッ!?」
なんだそれ!?
「騎士団長の娘・レイスト・ファミア・ティアムル。
私の娘、ルミナリア・アルテ・ライテス。
姪のユイ・トロワ・ライテス・・・
この三人だ。
特に、ファミアは「光の勇者」・・・
アルテは「天空の勇者」ということで、のぼせあがっている。」
勇者だと!?
ミリアム:酒の席で、とんでもない話デター!




