第4章 3幕 父と娘
わたしは、ラティナ!
ハーフエルフ。年齢は秘密!
近所でも話題の超絶美少女!
何故なら、お父さんの娘だから!!
でも、お父さん最近元気ないの。
そう。
お母さんが死んでから ずっと
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ミッドガルド評議国 中央首都 セラフィム
この中央首都の南東に位置する、武器屋の老舗が並ぶ
修羅の街がある。
それがここ、ティラート地区
私の生まれ故郷にして、最高の思い出
そして、最悪の思い出の場所
「さぁ、ラティナちゃん今日もお勉強頑張りましょうね!」
「….うん」
家庭教師の女の人だ。確か、名前はエズラ。
金髪のロールヘアに真っ赤な口紅。真っ黒にみえる瞼のメイク。まるで、御伽話の悪役令嬢だ。
「このように、エルフは人間の女を犯してせせら笑う野蛮人なのでした。」
当時の私には、理解できなかった。
なぜ、エルフの血を引く自分にそんな酷い事をいうのか。
父の優しさをしる、私からすればこの”人間達”の教えるエルフは、まるで違う生き物だった。
「お父さんは….」
「お父さんは…..なに?言ってみて?」
気味が悪い。ニコニコと笑ってはいるものの、その笑顔の下にあるものは全く別の感情。
嘲笑と優越感、そして下卑た形容しようのない感情。
わたしには、分からなかった。この人は、お父さんに何をされたんだろう?気になって聞いてみた
「お父さんは、あなたに….なにをしたんですか?」
「不思議なことを聞くのね。」
帰ってきた言葉。私は今でも覚えている。忘れようはずもない。
「生まれてきたことよ。」
「え?」
なぜ?生まれてくることに何の罰があるの?
なにも、お父さんは悪い事してないじゃない。
「あぁ、そう。もっと言うなら人間との間に子供を作った事かしら。」
「な….なんでそれが悪い事なんですか?」
純粋な疑問だった。父と母はよく喧嘩こそしていたものの、その日のうちに仲直りする。そう言う時は決まってお父さんはお母さんに絞り取られるんだ。
当時は分からなかったけど、お母さんも中々の女傑だった。
「知らないの?貴方の父親、お母さんを犯して貴方を産ませたのよ?」
「おか….す?」
当時の私には理解できなかった。でも、今の私にはハッキリとわかる。
“犯す”が示す意味ではない。その発言の意味。
コイツは、私をエルフ嫌いに、お父さんを嫌いにさせようとしてるんだ。
人間至上主義。そんな国にとって、半森妖精なんて御法度だった。純血のエルフであれば奴隷か軍事用としての強制的な徴兵が待ってる。
でも、幸か不幸か、私の血は
半分が 人間だった。




