お昼休みが憂鬱です。

　とにかくお昼休みは麗羅さんと言う強い味方と一緒に生徒会室行くことになったんで大丈夫でしょう……うん大丈夫だよね。

　ん……何か肝心なことを忘れている気がするんだよね。

　なんでしょう……島津先輩は生徒会副会長。

　その生徒会副会長と一緒に生徒会室で一緒にお昼を食べる。

　生徒会室……

　生徒会副会長……

　じゃあ生徒会長……

　生徒会長て確か私の許嫁（仮）の宝秀謙信でわないですか！

　まだ一度も会ったことのない私の許嫁（仮）。

　……島津先輩の紹介で初めて会うことになるのかな？

　ちょっと……いえ、かなり生徒会室に行きたくない。

　何か策を考えないと。

　……何も思いつかない。

　どーしよう。

　そうだ麗羅さんに１人で行ってもらって……そんなことしちゃだめですよね。

　とりあえず麗羅さんに相談しよう。

　麗羅さんの席を見ると男子生徒とお話をしている。

　なんだかいい雰囲気だし。

　しかし誰だろう？

　このクラスの人じゃないよね？

　私は初めて見る男子だ。

　可愛らしい顔立ちで女装させたら面白いかも。

　身長は我が愚弟綺羅と同じぐらいかな。

　そんなことを考えていると麗羅さんと目が合い、麗羅さんが男子生徒に話しかけ男子生徒も私の方を見て２人で私の席に向かってきた。

　「未来さん。この方なんですが私の友人で大宮徹様と言うの」

　「で大宮様。　こちらが……その、私の親友の一条未来さんです」

　頬を染めながら私を紹介する麗羅さん……かわいいな～もう。

　大宮君はそんな麗羅さんをみて何故か嬉しそうに

　

　「よかったね九条さん」

　「……はい」

　大宮君は改めて私に振り向き笑顔で右手を差し出し

　「初めまして一条さん。　僕は大宮徹と言います」

　この出会いが今後親友になる大宮君との初めての出会いでした。