先生……言葉が悪いです
2時間の補習が終わり私たち3人は屍となっていました。
「ったく、お前ら3人は本当にバカだな。なんで答えられないんだ!」
屍となっている私たち3人を見下す先生。
「とにかく明日の放課後も補習するから残っておけよ。」
「「「ええええええ」」」
何故明日も補習があるんですか。
今日だけでいいじゃないですか。
私たち3人もそれなりの点数をとれたんだし。
補習の最後に本日した小テストをした私たちは
私が55点で佐藤君は45点、鈴木君が62点とそれなりの点数だったのに……
「えええええじゃねえよ、なんで2時間もかけて補習したのにこんな点数しか取れないお前らが悪いんだろうが、俺だってこんな金にもならん補習なんかしたくないんだよ、だけどなお前ら3人を放っておくわけにわいかないから仕方なくやってんだよ」
先生……そんな本音を生徒に言わなくてもいいじゃないですか。
でも善意でしてくれているみたいですから先ほどの暴言は聞かなかったことにしましょう。
しかし明日も補習か……嫌だな~
「とにかく明日、授業が終わったら数学準備室に来い、いいな!」
「「「は~い」」」
私たちの返事が気に食わなかったのか、
ギロリと私たちを睨む先生でしたがそのまま教室を出て行かれました。
先生が出て行くと佐藤君と鈴木君が私に近づき
「一条さん、佐藤今からワックに行くんだが、一緒に行かないか?」
私を誘ってくださるんですか……この学校に来て九条さん以外の人に始めて誘われた……うれしい。
「ええ、いいの?私がおじゃましても?」
「全然OKだよ、むしろこっちがお願いしてるんだから」
嬉しいことを言ってくれますね。
もちろん
「じゃあ、ご一緒させてもらうわ」
私たち3人が何食べるみたいな会話をしながら教室をでると
「未来さん!」
後ろから私を名前で呼ぶ綺麗な声。
声の方に振り向くと九条さんが笑顔で優雅に立っていました。
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