私は最下位だったんですね。
放課後補習の為居残っている私たち3人。
鈴木君と佐藤君はなんだかゲームの話で盛り上がっている。
私は2人と話したことがないので1人寂しく先生が来るまでぼーっと待っていると、勢いよく扉が開きツカツカと早歩きで先生が教室に入ってくるなり、
「お前らは俺の授業をちゃんと聞いていたのか!!」
黒板をバンバン叩いて怒っている数学の相馬先生(33歳独身)。
もちろん私は頑張って聞いてます。
頑張っているんですが開始15分ぐらいで睡魔との聖戦が始まりそれに負けないように頑張っています。
「特に一条!お前なんだこの点数は!お前だけだぞ1桁の点数!」
ちょっと先生!個人情報の漏洩ですよ。
訴えますよ。
「あと鈴木、佐藤。お前たちも10点台は無いだろう」
「おお!俺は最下位じゃなかったんだ」
「俺も」
最下位でなかったことに2人は安堵している。
あれ?私が最下位ですか……
やばいなーお爺ちゃんに知られると……ガクガクブルブル。
「鈴木、佐藤、お前ら何安堵してんだよ!お前ら3人の点数なんて目くそ鼻くそなんだよ」
先生言葉が悪いですよ。
もう少し言葉を選んでください。
「とにかく今日はお前たちが解るまで徹底的にするからな。覚悟しておけ」
2時間の補習で私たち3人は白く燃え尽きました。




