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祖父のドヤ顔はムカっきます!

 祖父の将棋に付き合た翌日家中がバタバタしうるさかったので目が覚めました。

 日曜日ぐらいゆっくり寝させてよ。

 文句でも言ってやろうかと思い起き上がり時計を見ると

 11時を少し過ぎたところでした。

 あぶない文句でも言っていたら祖父と母に、逆に倍返しで説教が帰ってきます。

 仕方ない着替えて私は洗面所に顔を洗いに行きました。


 洗面所には祖父がいました。

 何してるんだろ?

 ……薄くなった髪をクシでといてる。

 意味ないのでわと言いそうになりましたがそれを言うと祖父は鬼に変身するので言いません。


 「おはようお爺ちゃん」


 「おお、未来おはよう」


 なんだか祖父はニコニコしている。

 嫌な予感が……

 

 「どうしたの、何かいいことあったの?」


 「何を言っとるんじゃ、もうすぐ信玄と謙信君が来るんじゃぞ」


 「誰それ?歴史の人?」


 確か戦国時代の人だよね~

 

 「何言っとるんじゃ。お前の許嫁の宝秀謙信君に祖父でわしの友人である信玄じゃ」


 「……はあ?」


 何を言っているんですかこの祖父は?

 私は何も聞いていませんが。


 「お爺ちゃん。私何も聞いていないんですけど」


 「そりゃそうじゃ、美沙にも今さっき言ったからのう」


 美沙は私の母の名前です。

 そんなことはどうでもいい!!


 「なんで今日来ること言わなかったの?」


 「驚かせたかったんじゃよ。どうじゃ驚いたじゃろ!」


 ドヤ顔の祖父……殴りたい。


 「そんなわけじゃ。未来もさっさと用意しておくんじゃぞ」


 そう言って祖父は洗面所から出て行きました。

 どうしょう。 

 いきなりこられても困る。

 ……よし

 逃げよう!

 私は急ぎ自分の部屋に戻り財布と携帯電話を持ち窓から逃げ出しました。

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