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【書籍発売中】男女の力と貞操が逆転した異世界で、誰もが俺を求めてくる件【WEB版】  作者: タジリユウ@6作品書籍化


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第116話 レイチェル伯爵


「……ふああ、よく寝た」


 昨日あれだけの出来事があったのにもかかわらず、ぐっすりと爆睡してしまった。我ながらだいぶ図太くなってしまったものだ。


 正直な話、昨日アグリーの屋敷での死にかけたことよりも、あれだけ大勢の女性の裸を見てしまったことのほうが印象に残っているんだよなあ……


 ただし、そのあとのランコットの上半身裸姿もセットでウイルスのように脳内メモリに残ってしまっている……


 その記憶だけ脳内メモリから削除したい……いや、本当に本気でマジの話……そういう魔法ってないのかな……




「おはよう、早いねフロラ」


「おはよう、ソーマ」


 一階に降りるとすでにフロラが起きていた。そしていつもこの時間には起きているはずのエルミーがいない。珍しいこともあるもんだ。


「エルミーがこの時間に起きてないのは珍しいね。朝から何をしているの?」


 フロラはテーブルの前で紙の上に描かれた魔法陣を見つめながら、うんうんと唸っていた。始めて見るフロラの姿だな。俺には魔法のことはさっぱりだが、何やら真剣な顔つきで魔法の本を読みながら、いろいろと調べ物をしているようだ。


「エルミーとフェリスは庭でトレーニングをしている。私はこの屋敷の結界魔法の強化をしようとしている。今まで以上にこのパーティハウスでのソーマの守りを強化したい」


「な、なるほど……」


 どうやら昨日の出来事について3人には思うことがあったらしい。フェリスに至ってはいつも朝食の時間ギリギリまで寝ているのに、今日は俺が起きる1時間以上前から起きていたようだ。


 アグリーもランコットも無事に連行されたし、もう俺を害しようとする相手はこの街にはいないと思うのだが、みんな真面目だな。


 ……いや、俺も今回の件は相手が本気で俺を殺そうと思えば、拉致された時点で殺すことができたことを忘れてはいけない。聖男の障壁魔法が強力すぎて、それが破られることをまったく想定していなかったのは反省すべき点だ。


 他にもデジアナの開錠魔法のようなものが存在する可能性だってあるし、用心しておくに越したことはない。俺もいつも以上に魔法の練習をしておこうかな。




「エルミー、フェリス、朝ご飯ができたよ」


「ああ、すまない。今行く」


「サンキュー、ソーマ!」


 朝食ができたので、庭にいる2人を呼びに行く。


 2人とも組み手をしていたようで、朝から爽やかな汗を流している。……それにしても汗を流す女性って良いよね。特にフェリスは普段から胸にサラシを巻いているから、その大きな胸が強調されている。


 ……いかん、いかん。みんな俺を守るために訓練をしてくれているのに、肝心の俺がこんな邪な気持ちを抱いては駄目だ。よし、筋肉のことを考えて煩悩退散!




「……それにしても緊張するなあ」


 俺とみんなの前には、あのアグリーの屋敷まで大きくはないが、それでも王都で見たような豪勢な造りをしている大きな屋敷があった。


 キュリオ=レイチェル伯爵、この街で唯一伯爵の位を持つ超大物貴族らしい。昨日俺が攫われた際に冒険者ギルドと騎士団を動かして俺を助けてくれた恩人だ。今日は直接お礼を伝えるためにレイチェル伯爵様の屋敷を訪れている。


「安心してくれ、私達がついている」


「ああ、もう二度とソーマを傷付けさせはしねえ!」


「ソーマは私達が守る!」


「みんな……」


 ……いかんな、今の俺は最高にちょろインモードだから、みんなが魅力的に見えすぎる。誰かに誘われたら即オチする自信があるぞ。


 まあ、さすがに今日はお礼を伝えに来ただけだから、戦闘を行う場面なんてないはずだ。




「それではこちらになります」


 門番の人に用件を伝え、屋敷の中を案内される。アグリーの屋敷とは違ってそこまで高価そうな美術品はなかったが、それでも天井は高く豪勢な造りをした立派な屋敷であった。


「失礼します」


「おお、ソーマ様、ご無事で何よりでした!」


 部屋の中には金髪でショートカットの30代くらいの貴族らしい服装をした女性が出迎えてくれた。その両隣にはこれまた重装備をした騎士がいる。おそらくはこの人達も相当な腕なんだろうな。


 そしてまだ幼い男の子がレイチェル伯爵の右足に半分隠れながらこちらを見ている。確か名前はジャレスくんだ。


「キュリオ=レイチェル伯爵様、昨日は本当にありがとうございました。レイチェル伯爵様のおかげで我が身は怪我ひとつなく無事に救出されました」


 片膝をついて頭を下げる。昨日エルミー達がしていた騎士の誓いのようなポーズと似ているが、今回は右手を曲げて左肩に添え、左手は腰の後ろに添える。これは貴族や目上の人に対する謁見の姿勢だ。


「ふふっ、そんなにかしこまらないでほしいな。ソーマ様はジャレスの恩人だ。あの時の借りを少しでも返すことができたようで、私も本当に嬉しく思うよ。さあ、まずはそちらの席に座ってほしい」


「失礼します」


 部屋にあったソファとテーブルへと移動する。こちら側には俺が座り、ソファの後ろにはエルミー達が控えてくれている。向こう側にはレイチェル伯爵が座り、その横にちょこんとジャレス君が座って、その後ろにはレイチェル伯爵の護衛が控えている。


最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございます!

執筆の励みとなりますのでブックマークの登録や広告下にある☆☆☆☆☆での評価をいただけますと幸いです。

誤字脱字、日本語のおかしいところがありましたら教えて頂けますと非常に嬉しいです( ^ω^ )

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聖男


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