11.施し
「 いや!お願い!俺はまだ生きている!!! 」
「...........」(アーマーは燃え盛る火を発する音)
「 いやだ! 」
..
..
..
..
“ば……ば……ば……ば……”
“ば……ば……ば……ば……”
友情は永遠に続く、過ぎ去った日々は、別れや終わりを象徴し、空に向かって乾杯した後は、神も人間も、やがて別れの時が来るのは同じ。
あの闇の死神が絶望に満ちた紅炎の地を歩く、足元には血に染まった雪の結晶、燃える灰、そして死体、ちろんまだ生きている者もいるが、彼らはやがて黙示録の四騎士によって滅ぼされるだろう、どこにいても、どこにいても。
“ば……ば……ば……ば……”
「助けて.......」
“ば……ば……”
あの死神がゆっくりと歩いていたところ、1人助けを求めて叫び声を上げた弱い少女が死神の足を止め、彼女は振り返ると、彼女はあの少女の姿を見た、彼女は華やかな着物を着た小さな女の子だ。
“ば……ば……ば……ば……”
「助けて.......」
「.............」(片手である人を持ち上げる音)
「君は...私を....救うのか?....」
「.............」
「私の.....天使.....」
「夏.....よかった.....君は私を救うために来た....」
「.............」
「君も無事で....本当に....よ...か...った...」
「...........」(体が垂直に二つに切り裂かれる音)
意識を失った少女を目の前にして、あの死神は沈黙を続けたが、最後には死神が少女の体の中心にナイフを差し込み、引き上げ、あの少女は死神に見事に両断されて綺麗に殺された。
「 いや!!! 」(夏)
「夏!!!!!!」(明日香)
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..
..
..
..
「 ついに見つけた。 」
「最初の人.......」
「...........」(押し寄せる炎の津波の音)
「!」
「...........」(強烈な吹雪の音)
「............」
「 ついに目覚めたのね、バナナ。 」(ベニー)
「 ベニー.......由香...... 」(バナナ)
「立ってないで、横になっていてください! 横になって! 」(由香)
バナナが重傷を負った体を引きずって立ち上がろうとしたその時、由香は慌てて彼女の行動を止めた。
「 あなたの体は現在重傷を負っている、頭の下の皮膚の 70% が焼かれ、内臓にも火傷の跡が残っていて、全身に骨折が多数ある、今、あなたの命はアーマーの医療システムによってのみ維持されていて、あなたがまだこうして生き残るできるのは本当にクソ奇跡だ。 」(由香)
「 お前クソめちゃくちゃ頭おかしいの? ! ! ! 一人そこに立って他の人とともに死ぬ! ! ! ! ! !」(由香)
「............」
「 お前が自分がそこに立って遺骨も残さないとわかるのか?!!! 」(由香)
「由香、落ち着いて.......」(ベニー)
「黙れ!!!ベニー!!! 」(由香)
「...........」
「...........」
「...........」
「...........」
「............」(悲しみに泣く声)
「由香........」(ベニー)
「理由もなく私たちをこのまま放置しないでいいの?......」(由香)
「同じ年、同じ月、同じ日に生まれないても、同じ年、同じ日、同じ時に死ぬ、それが私たちの合意ではないか?......」(由香)
「 もう一人は連れ去られてしまって、これ以上連れ去られて、お願い......」(由香)
「............」(悲しみに泣く声)
「由香........」(ベニー)
「............」
「 ベニー、黃の状況は........」(バナナ)
「待って、バナナ、今はっきりと聞こえたね......」(由香)
「 それなら、ここで私のアーマーをオフにして、私を安楽死させてください、由香。」(バナナ)
「!」
バナナの言葉を聞いて、由香も何も言えず、このまま立たせるしかできなかった、結局、彼女は彼女の上司であるだけでなく、家族でもある、彼女にはそれができない。
「 お前は本当に人の心をわからないよ、死神さん、いつもこうだっで.......」(由香)
「...........」
「 ベニー、黃の状況はどう? 」(バナナ)
「隊長君よりもまずいのだ。 」(ベニー)
「...........」
「 まだ寝ている.......」(バナナ)
「内臓の損傷がひどく、出血量も多かった、私たちもできる限りのことをしてきた、次は彼女次第だ。 」(ベニー)
「私たちはあなたたち二人を抱きしめて、全力でこの穴に飛び込んだのに、私たちはまだ耐えなければならない多くの怪我を負う.......」(ベニー)
“あ……”
「 ベニー! 」(バナナ)
“は...ほ...は...ほ...”(速くて苦しい呼吸)
「 ベニー、どうしたの。 」(バナナ)
「 ベニーと私のアーマーは、ほとんど私たちの体に溶け込んでいた。 」(由香)
「!」
「 あなたは一体何を言ってるの、由香。」(バナナ)
「 それは文字通りの意味だ.....」(由香)
「............」
“あ……”
“は...ほ...は...ほ...”(速くて苦しい呼吸)
「高熱でアーマー全体が溶けて体内に溶け込み、どれだけの内臓が貫かれ焼かれたかは分からない、でも我々一人一人が「Eternal Barrier 」の加護がなければ、私たち全員も灰も残らないだろう......」(由香)
“は...ほ...は...ほ...”(速くて苦しい呼吸)
「今では、アーマーの麻酔針を使用して痛みを和らげるだけだ.......」(由香)
「 アーマーにはまだエネルギーがあるはず、たとえアーマーが腐っていたとしても、医療システムにはまだ....」(バナナ)
「 もうエネルギーがなかった.....」(ベニー)
「!」
「2人が安全に生きられるのか、それとも4人が一緒に生きて一緒に死ぬのか.....」(由香)
「 そして私たちは皆後者を選んだ......」(由香)
「............」
「............」
「最長でどれくらい耐えられるのか。 」(バナナ)
「約45分......」(由香)
「私のアーマーからすべてのエネルギーをすぐに取り除いて、急げ! 」(バナナ)
「申し訳ありませんが、私はそれはできない。 」(由香)
「 それは命令だ! 」(バナナ)
“は...ほ...は...ほ...”(速くて苦しい呼吸)
「 ごめん......隊長.......」(由香)
「 私がこの命令を遂行する知恵も能力もないことを許してください、バナナ隊長.......」(由香)
“は...ほ...は...ほ...”(速くて苦しい呼吸)
「 あなたがこの命令を実行しないのなら、私はすぐに私のアーマーを脱ぐ! 」(バナナ)
「 この場合でも、私たちもこの命令をを実行しない、バナナ隊長......」(由香)
“は...ほ...は...ほ...”(速くて苦しい呼吸)
「 せいぜい、死ぬ前にすべてのエネルギーを黄のアーマーに転送するだけだ.....」(由香)
「 もしあなたはこれが不服従だと思うなら、私のアーマーを無効にして私を処刑してくれ、隊長......」(由香)
「 じゃあ、先にオナさんと再会するためにあそこに行かせてください、バナナ.......」(由香)
「..............」(恐怖で体が震える音)
「..............」
「..............」
「 どうしてこんなことをするの、私を殺せばあなたたち二人は無事に生き残れるはずよ、彼女さえも........」(バナナ)
「友達のためなら火も水も通るのは当たり前じゃないの?......」(由香)
「............」
「私には分からない。 」(バナナ)
「案の定、あなたはずっと変わっていないようね.....」(由香)
「未だに人の心がわからない......」(由香)
「............」
「 お互いだけだ。 」(バナナ)
「...............」
“バ バ バ バ”(ゆっくり歩く音)
“バ バ バ バ”(ゆっくり歩く音)
「...........」
「本部からの指示はあるのか、アイリ。」(アトス)
「 まだ待機しているだけだ、対岸の島の人工嵐が過ぎるまでは新たな作戦を開始しないだろう。 」(アイリ)
「 そうか.......」(アトス)
「...........」
「 とても嫌いだ、この無力感......」(アトス)
「今私たちにできることは何でしょうか、大人たちは未だに音沙汰がなく、生死も定かではない中、残されたのは私たちだけだ。 」(アイリ)
「運命に任せるしかないようね......」(アイリ)
「私は本当に駄目だ、副隊長としてもここにいるしかない......」(アトス)
「楽観的に考えろう、もしかしたら、隊長が私たち3人にここに残るよう命じたのも、実はこれが理由だったのかもしれない、最後の手段として追加の保険。」(アイリ)
「 そうか?......そうだといい......」(アトス)
「 そして、もっと精力的になったほうがいい、あなたが今でも2番目に見た目が悪い人のように見えるなら、1番目に見た目が悪い人がどれほど悪いかを想像するのは難しいよ。 」(アイリ)
「仕方ないでしょう、彼女はただとても最悪な日を過ごしただけだ。 」(アトス)
「重力と同じように、ほんの少し押しただけでは、もう後戻りはできない。 」(アトス)
「 そうね。 」(アイリ)
「..........」(医療キャビンが急速に稼働する音)
「..........」(医療キャビンが急速に稼働する音)
「 まだここにいる、仕方ないでしょう.......」(森 愛)
「...........」
“バ バ バ バ”(ゆっくり歩く音)
“バ バ バ バ”(ゆっくり歩く音)
「一緒に散歩に行ってリラックスしましょう、このままテントの中で座って見守っていても、すぐに復活するわけではない 」(森 愛)
「.........」
「寝てる? いいえ、両目はまだ開いている。 」(森 愛)
「..........」
「 わ!!! 」(友美)
「暑い!!! 」(友美)
最後は森愛がホットコーヒーの入ったボトルで友美の顔に軽く触れ、友美は森 愛に起こされた。
「一緒に散歩に来て、風を感じよう。 」(森 愛)
「 このコーヒーはあなたのため、体を温めるために飲んで、もしあなたがもし病気になったら、私たちは本当に大きなレモンコーラだ。 」(森 愛)
「ジェニー、とりあえずここは君に任せるよ。 」(森 愛)
「了解。」(ジェニー)
“バ…バ…バ…バ…”(ゆっくり歩く音)
“バ…バ…バ…バ…”(ゆっくり歩く音)
“バ…バ…バ…バ…”(ゆっくり歩く音)
“バ…バ…バ…バ…”(ゆっくり歩く音)
「............」
「............」
「彼女らは本当に大丈夫なのでしょうか? 」(友美)
「私たちは皆、最善を尽くし、できる限りのことをやり遂げたが、今回彼女らが目を覚ますできるかどうかは、彼女ら自身の運命にかかっているんだ。 」(森 愛)
「 そうか........」(友美)
浜辺の反対側に立って、海が泣く声と雪の降る音を聞きながら、友美と森 愛はコーヒーを手に飲みながら、こんな話を始めた。
「..............」
「申し訳ありませんが、お二人の命だけでなく、お友達の命も.....」(森 愛)
「...........」
「いいえ、あなたのせいではありません。 」(友美)
「全部、全部私のせい、私には彼女らを守る能力があるのに、でも私は....私は.... 」(友美)
「今友愛も、妹も......」(友美)
「...........」(泣き崩れる音)
「...........」
「 あなたは家族を信頼していますか? 」(森 愛)
「?」
友美美がコーヒーを片手に膝から崩れ落ちて号泣したとき、一瞬の沈黙の後、森 愛の言葉に友美は戸惑いながら顔を上げた。
「 あなたが信じている限り、彼女は必ず生き残れる、この目で体が見えない限り、すべてが可能だ。 」(森 愛)
「 ここで家族と一時的に離ればなれになっているのはあなただけではなく、私たち一人一人が同じで、大切な人の生と死に非常に不安を感じている。 」(森 愛)
「生きるか死ぬか、あるいはそれを自分の目で見るできるかどうかさえ、私たちは一生わからないかもしれない。 」(森 愛)
「 しかし、それを自分の目で目撃する勇気すらないとしたら、人として本当に失敗しすぎるんだ。 」(森 愛)
「..............」
「 おそらくあなたはまだよく理解していないでしょう、私が今言ったこと。 」(森 愛)
「簡単に言えば、こう考えてみて、あなたは今そんな後悔を今考えても無駄だ、そんなこと考えるより、覚悟を決めて人々を救うために駆けつけるほうがいい、少なくともこうすれば、たとえ最終的に死体を見たとしても、あの太陽を自分の手で掴んで粉々に砕くできるし、二度と転生させないこともできる、それくらいだろう。 」(森 愛)
「 ゆっくりお休みしながら、リラックスして過ごして、いつ反撃しなければならないかわからないよ。 」(森 愛)
「........」(コミュニケータが通知音を鳴らす音)
「 すみません。 」(森 愛)
..
「はい 、わかりました、すぐに戻ります。 」(森 愛)
..
「 すみません、戦闘会議に行かなければならないので、今は失礼します、先ほども言ったように、ゆっくり休んでリラックスしましょう。 」(森 愛)
「 またね。 」(森 愛)
“バ……バ……バ……バ……”(足早に歩く音)
結局、森 愛は土下座を続けた友美に最後の言葉を告げると、そそくさとその場を立ち去り、海辺で土下座を続ける友美一人を残した。
「............」
「............」(手すりをゆっくりと締める音)
「.........」(コーヒーを注ぐ音)
..
「.........」(コーヒーを注ぐ音)
「 ありがとう。 」(カルス)
..
..
「北海道、北海道、なぜ今回は北海道なのか、前回の「SECOND BREAK」もこうだったのに、今回もこうな。 」(カルス)
画面越しに目の前にある北海道の様々な情報や状況を見て、カルスとアキスはコーヒーを飲みながら会話を続けた。
「.........」(コーヒーを飲む音)
「一体どうすればいいの、このような吹雪では、私たちにできることはまったくない、衛星や「ハイブ」は観測が不可能であると報告していて、今意味もなく飛び込んでしまったら、私が迷子になるかもしれないし、またあの太陽に出会えるかもしれない.......」(カルス)
「...........」
「彼らのアーマーのシステムに連絡することはまだ可能か? 」(アキス)
「 まだ無理です、アギス最高司令官。」
「吹雪のおおよその終了時間は何時か。 」(アキス)
「約45分~1時間後。」
「前線に命令を下した後、まだ直ちにそこへ大規模な爆撃を実行する、そして「ハイブ」も....」(アキス)
「待って、あなたは狂っているか? このまま砲撃が続けばあなたは本当に彼らを生き残らせたくないのか? 」(カルス)
「初めてこのように爆発したときは、2度目はおろか、生き残ることはほとんど不可能だ、ここで画面に表示される状況が最良の証拠だ。 」(アキス)
「 でもそれは彼らを救うためにあらゆる機会を試まないべきだという意味ではない、たとえ0.0000001%でも、数字がある限り、救わなければならない、彼らにはまだ生きるチャンスがあるから、たとえ0.0000001%の可能性でもいい! 」(カルス)
「 でもそれならどう、つまり、彼らがずっと前に死んでいる可能性が 99.9999999% あるということだ、もう 1 つ数字を教えてくれ、もし吹雪の直後にもう一度爆撃させなければ、あの太陽は100%あの島から飛び出し、最前線の人々を焼き尽くし、その結果、無実の人々が死ぬさえある、北海道、青森、盛岡、福島…最後に怒りを燃やしてここに来て、私たち一人ひとり、私たちの家族、私たちの恋人、ここでもう一度考えてみよう、5 人の命を無数の罪のない人々の命と交換し、救いたいいわゆる「施し」の感情のために彼らを埋葬するよう 。」(アキス)
「........」
「 それで、あなたはすべてにおいてるか?先ほどの爆撃で、日本全土の火薬備蓄量の 15% が消費された、だから、何回爆撃する必要があるか、10 回でも足りないのか、使い切ったら海外から輸送するのか、「HEATHENS」、「SPECTERS」にも気にしないでするのか! 」(カルス)
「太陽の力を手に入れるためには、私は何としても必ず手に入れる、生きていれば人が見る、死んでいれば死体が見る、私全部欲しいだ。 」(アキス)
「何があっても絶対に手に入れる?アキス!!!お前が狂ったの?!!! 」(カルス)
「..........」
「..........」
「..........」
「 そう、あなたの目には私はすでに狂っているのだ。 」(アキス)
観客全員が不気味な沈黙に陥った後、アキスはカルスの耳元に近づき、カルスにこう話しかけた。
「死ね。 」(カルス)
「 ごめん、今はこれを行うことができない。 」(アキス)
「 1つ持ったらまた欲しい、言葉に貪欲だと貧乏になるよ、私は数え方は知っている、このまま賭け続けると「NET」を空にし続けるだけだ。 」(カルス)
「数え方がわからないのはあなただと思うよ、彼らの力の価値は、たとえ何度も世界全体を空にしたとしても、それも価値がある。 」(アキス)
「 あなたが狂っているなら、自分自身狂ってくれ、他人を自分の濁流に引きずり込まないで。 」(カルス)
「 そして、あなたは計算において致命的な間違いも犯した、アキス・ウェスロー。 」(カルス)
「何が間違ったのか、まだ分からない、何が間違ったのか、ユトゥオ・カルス、私がどんな間違いを犯したか教えてくれないのか。 」(アキス)
「 ある人は今日、ほとんどすべてを失った、一人の友人は目の前で遺体なしで亡くなった、二人の友人は今も生死が分からなくなった、そして彼女の妹もその孤島で未だに生死が分からなくなった。 」(カルス)
「最悪のシナリオを想像してみよう、もし彼女の友人二人が最終的に亡くなり、最後に彼女の唯一の親戚があなたの砲火で殺されたら、彼女はどう思うのか、最良のシナリオは、彼女とその太陽が一緒に私たちを破壊し、一緒に新東京全体を破壊することかもしれないでしょう。 」(カルス)
「彼女は反乱を起こして、「SPECTERS」や「HEATHENS」に入るのコストは余裕はありるか? 」(カルス)
「本当にあなたの言う通りに物事が進むと思うのか? 」(アキス)
「私は分からないですね、最も合理的な人間が狂人になるのはたった1日の悪い日だけだ、狂気は重力のようで、必要なのは優しく押すだけだ、最悪の代償を受け入れる意識はありますか? アキス・ヴェスロー。 」(カルス)
「.............」
「.............」
「当分の間、私は別の用事で忙しくなりますので、1時間から1時間30分程度で戻ってくる、この期間についてはあなたが全責任を負う、この時期に何かアドバイスをお願いするよ、ユトゥオ・カルス。」(アキス)
「言いたいことを言え、アキス、回りくどいことは言わないで。 」(カルス)
「私が言い返す可能性が今では空のように高いことを知っていますか?そして、あなたが今言ったナンセンス、あなたも嘘の仕方を知り始めているか? あなたは今も同じだ。 」(アキス)
「私もあなたの例に倣っているだけだ、俗世を軽視し、それに同調する、朱に近いものは赤、墨に近いものは黒、それだけだ。 」(カルス)
「 そうか、あなたはまた私から何かを学んだね。 」(アキス)
「 お互いお互いだけだ。 」(カルス)
「戻ってきてからもこのような状況であれば、私のやり方に従う、たとえ再びあれらのものを使うとしても私も躊躇せずにする。 」(アキス)
「!」
「 それではまた。 」(アキス)
結局、アキスがカルスの耳元で最後の言葉を脅迫的に言った後、アキスはゆっくりとここから立ち去り、カルスは一人になってここに怯えていた。
「安心しろ、アキス、あれらの化け物はこのまま眠らせ続けろよ、たとえ命に代えても、彼らを再び日の目を見させずな、たとえ私が死んでも。 」(カルス)
「.............」(吹雪の降る音)
「.............」(吹雪の降る音)
..
..
“あ……”(雪の上を苦しそうに這う音)
“あ……”(雪の上を苦しそうに這う音)
「 めまい......」(夏)
「痛い......」(夏)
“あ……”(雪の上を苦しそうに這う音)
「 これらの雪は石でできているの、 くそー......」(夏)
“あ……”(雪の上を苦しそうに這う音)
“あ…………”(雪の上で止まる音)
「疲れよ、寒いよ、血が流れ続けている.......」(夏)
「 あの時と同じ.......」(夏)
「 ひどいよ、友達も守れずにこのまま死ぬのはひどいよ、ごめん、皆.......」(夏)
「 ごめん.......ごめん.......私は本当にダメだ.....私は本当にダメだ.....」(夏)
「............」
「 ごめん、美奈.........」(夏)




