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ムコ  作者: CGF
22/29

四夜目3



「そうなると……だいぶ日数がいるんじゃないのか?」



ユウイチはそう言いながら頭を振る。



「……ダメだ、頭が回んねぇ」


「寝た気がしないからな、仕方無い」


「あんた、よく考えられるな?」


「睡眠導入剤を飲んでるからな、起きた時にだいぶ楽になった」


「マジ!?」



ユウイチのイライラは寝不足感からきているのだろう。


思えば緊張の連続だからな。



ユウイチは椅子にもたれると溜め息をついた。



「今日は動きたくねぇ……なぁ、悪いがこの部屋でまったりしようぜ」


「……ユミはどうする?別れて行動したいなら引き留めはしないが?」



ユウイチと違いユミはまだ二日目、先に進みたいかもしれない。


もっとも、夢とはいえ独りでこんなところをさ迷いたくないとは思うが、一応訊いてみた。



「独りで……は無理。一緒にいさせて下さい」


「分かった。ただ今日はユウイチがつらそうだから、この部屋から出ないよ?いいかい?」



まぁ、『ムコ』の中で休んだからといって、休息になるかは疑問だが。


オレは二人を座らせたまま、部屋のあちこちを探ってみた。



昨日はペーパーナイフのお陰で助かったのだ。この部屋にも何か使えるものがあるかもしれない。



「……なにしてるんです?」



オレの様子をいぶかしんだユミが訊いてきた。



「何かあるかと思ってね。明かりになるものとか……持っていないだろ?」


「タクジ、もう少し静かにやってくれよ。頭に響く」



ユウイチが不満をこぼす。


自分じゃたいした事もしてない癖に……




……いかんな。ユウイチにはどうもイライラする。


睡眠導入剤もたいして効いて無いのか?



ユミもオレが家捜ししているのに手伝おうとはしない。気が利かない娘だ。





……いかん、なんだってこうイラつくんだ?一緒に動くと決めた仲間だというのに。



ふと、オレの脳裏に以前見た光景が浮かび上がった。




それは男女二人の殺し合い。女の名前は『キョウコ』だったか?


あの二人も組んでいたはずなのに、大喧嘩の末……



あの時の違和感を思い出す。



(なんであの男は『キョウコ』を殺した?……いや)



どう見ても男の方は自殺だ。自分の仮面を自分で外したあの行動は、解っていてやったとしか思えない。




悔恨の情から自殺?


『キョウコ』を殺した後すぐに、か?




二人とも点数を稼いでいた。『殺し』は一度や二度じゃ無いはず。






そうだ。違和感はそれだ。






あの男は仮面を外す行為が現実に反映されると解っていた。


なら、相手を殺して仮面を奪う行為も現実に反映されると解るはずだ。



協力関係を解消して、その後殺し合いに発展するなら解る。


もしくは闇討ち、それもまだ解る。



喧嘩から殺し合いになるほど激昂するまで、協力関係を解消しない?


そもそも、気にくわない相手と、そこまで長時間協力するものか?






『他者と協力する場合、時間でペナルティーが累積します』





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