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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第7章 温泉旅行と夏休み
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第92話 尾行した人を尾行する人達を尾行する人達を尾行する人達


ーー音色視点ーー


 私たちはそろそろお昼にしようと喫茶店に向かっていた。その時


「ねえ、あれ前に喫茶店にいた人じゃない?」


 葵姉が聞いてきた。


「ああ、あれは音無さんだね。なんでここにいるのかな? 誰かを尾行してるように見えるねちょっと尾行してみようか」

「そうだね」


 あっ……喫茶店に入った。


「私たちも入ろう!」

「そうだね!」


ーーティア視点ーー


 あれ? 音色? どうしたのかな?


「ねい……んぐ!?」

「まってティル、ここは後ろから尾行してみない? ティルも音色の日常の姿見てみたいでしょ?」


 確かに……気になる……


「じゃあしてみよう!」

「喫茶店に入ったよ」


 私たちは喫茶店に入った。


ーー武視点ーー


 俺たちは喫茶店に入り喫茶店の南の位置に座った。この喫茶店は中央に壁があり反対側の席が見えないようにしてある。

 あれ? あれはティアたちか? 誰か尾行してるように見えるな……よし!


「先生、武瑠ちょっといいか? あそこにティアたちがいる。こっちには気付いていないから尾行してみないか?」

「いいなそれ」

「尾行しようじゃないか!」


ーー音無視点ーー


 私は今あの人たちを尾行して、喫茶店の西の位置のカウンターに座っています。おや? あの人たちの様子が変わりましたね? 誰かを見ているような……そんな感じがしますね。


ーー音色視点ーー 


 私たちは音無さんを尾行するため喫茶店の北側の席に座っています。さっきから誰を見てるんだろう? まあいいや、とりあえずお昼食べよう。


ーーティア視点ーー


 音色たちを尾行するために私たちは喫茶店の東側に座った。音色たち一体誰を見てるんだろうか? まあ出ていく時にわかるか……お腹空いたしお昼食べようかな?


 1時間後……


「「「なんで動かないんだ……」」」


 ……はっ! 誰かに見られてる!

 私は振り向くと武くんがいた。


「(見つかったか)ようティア」

「武瑠たち同じ所で食べてたんだ。あれ? あそこにいるのって音無さん?」

「見つかってしまいましたね。そこの人たちがコーヒーカップで面白いことをしてたのでつい尾行をしてしまいまして」

「(あの人が動いた……)」


 あれ? あそこに音色がいる。見つかったのかな?


「あれ? ティアちゃんどうしてここに?」

「私は音色たちが喫茶店に入って行くのを見たから尾行を……」

「なるほど……そういうことでしたか。」


 音無さんが1人で納得していた。

 ……そういうことか! なるほど! 納得!


「「「どういうこと?」」」

「皆さんはそれぞれ私がこの人たちをこの人たちがティアちゃん達をティアちゃん達が音色さん達を音色さん達が私を尾行してたんですよ。だから1時間経っても誰も動かなかったんですよ」

「「「プッ!?」」」


 みんなで笑いを堪えている。めっちゃプルプルした集団に見えるだろうな……


「音無さんはどうしてここにいるんですか?」


 音色が聞いた。確かにそれは気になる。


「私、今日は取材があったんですよ。それで今日ここに来ていてせっかくだからティアちゃんたちに会えるかなって思って1拍泊まることにしたんですよ」

「そうだったんだ……」

「じゃあここから出るか。このあとは尾行禁止な!」

「そうだね」


 こうして私たちは日が沈むまで色々な所をまわった。

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