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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第6章 ティアの小学生生活
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第83話 水泳授業


 あれから数週間が経ち、音色は家に帰りそろそろアレの季節がやってきた。


「はい、みんな! 明日はプールがあるから水着を忘れないでね」

「「「はーい!」」」


 そんなにプールが嬉しいのですか? 私は泳げないので全くわかりません。


~~喫茶店~~


「そうなんですか。もうそういう時期でしたか。ティアちゃんの水着姿見てみたいですね」


 音無さんに話したら見てみたいとか言われた。


「あとこれをどうぞ、この前のお話を題材にして書いた本です」


 新しい本を貰った。こういうのは毎回ありがたいと思うけど題材が私だからな……


 翌日……


~~地下室~~


 なんかもう着替えは地下室でいいやって思い毎回地下室で着替えている。今日も地下室で着替える。ちなみに先生公認である。


「ティア! 優香ね今日水着来てたんだ」

「そうなんだ……」


 パンツ忘れてそうだね……


「優香、パンツ持って来たの?」

「あっ……」


 忘れたのか……


「まあなんとかなるでしょ。ほらティアも早く着替えなよ」

「うんちょっと待って!」

「早くしないとイタズラしちゃうよ♪」


 私はさっさと水着に着替え、その上から体操服を着る。この学校は水着の上に体操服を着て移動をしなければならない。

 ただし、泳ぐ時は脱ぐ。理由は水着のまま校内をうろつかせないためらしい。


「じゃあ行こうか」

「ティア遅かったからあとでイタズラしとくね♪」


 お、おう何をされるのでしょうか……どうか不審者に私の居場所を教えないでください……


~~プール前~~


「はい、じゃあみんなまずは体操をしましょう」


 私たちは体操をする。


「じゃあみんなシャワーを浴びてプールに入りましょう」


 シャワーか……小学校のは上からだけでなく横からもくるから地獄のシャワーと呼ばれたりする。


「キャーー!」

「わーー!」

「はぁはぁ……白髪オッドアイ幼女のスクール水着に幼女達のスク水……はぁはぁ……」

「先生! あそこに不審者!」


 みんな叫んでいる。別の意味で……

 その後みんなでシャワーを浴びてプールに入る。プールの中では自由に遊んでていいらしい。まあ小1だしこんなもんか……


「なあティアは遊ばないのか? こんな風に」

バッシャン!


 武瑠が水をかけてきた。


「やったな!」


 私も水をかけようとすると水は高速で武瑠をプールサイドの壁にぶつけた。そして武瑠は沈んでいった。……は?


「武瑠! 大丈夫! 先生! 武瑠が!」


 私は武瑠をプールから引き出しプールサイドに寝かせる。

 プールの授業終了後……


「ティアちゃん先に戻ってていいのよ」

 

 先生がそう言ってくれるけど……


「私の責任ですから私が面倒見ます」

「そう……」

「先生! 武瑠の着替え持って来ました」


 武瑠の友達が武瑠の着替えを持ってきた。


「ティアちゃん、あまりこういうのはよくないんだけど他のみんなが心配しちゃうから任せても大丈夫?」

「大丈夫です」

「じゃあお願いね。それとティアちゃんプール禁止ね」

「はい」


 先生は教室に向かった。こういうのは教師失格だと思うよ……でもプール禁止は最高です!


「ううっ!」

「武瑠! 大丈夫!」

「ティア……ここは?」

「プールサイドだよ。もう授業終わったから着替えに行くよ」


 ってあれ? これって私武瑠と一緒に二人きりの空間で着替えるの?


~~地下室~~


「ほら武瑠早く着替えるよ」


 私は裸でパンツを探していた。一応タオルは巻いてるよ?


「あれ?」

「どうした?」

「私のパンツがない……」

「はああ!?」


 何故武瑠が驚く……驚きたいのはこっちだよ。


『ティア遅かったからあとでイタズラしとくね♪』


 アイツかー! なんて下劣なイタズラをしてくれた! しかもアイツパンツ忘れてたよな! っていうことは私のやつを履いてるのか!

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