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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第6章 ティアの小学生生活
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第81話 ティアと音色2


 そろそろ聞いてもいいかな?


「音色」

「なにお母さん?」

「音色は処女なの?」

「な、なに聞いてるのお母さん!」


 いやだって気になるし……


「で、どうなの?」

「しょ、処女だよ……」


 そうなんだ良かった……


「ならこれだけは言っておくね」

「なに?」

「どこかにいくようにっていう手紙は全て無視しなさい」

「どうして?」

「前にひどい目にあった人を見たからね。音色はそんな風にはなって欲しくないんだよ。その時に雪奈や紅葉に先生に葵たちが協力してくれてね。みんなでその娘を助けたんだよ。だから無視してね」


 今のティナからは想像も出来ないね。


「そうなんだ……」

「そう、だから気をつけてね。例え知り合いだろうが友達だろうが私たちには他の人間の心なんてわからないからね。もし何かあったらすぐに言ってね。そいつに生まれたことを後悔させてやるから」

「随分物騒だね」


 そりゃ自分の娘がそんな目にあったら許せないね。ティナの時でさえ殺そうとしたからね。


「じゃあそろそろ寝ようか」

「そうだね」


 私と音色は同じ布団に入った。


「あの時は音色とお風呂に入ったり一緒に寝るなんて思わなかったよ」

「私も1度もお母さんとこうやって話したりできるとは思わなかったね」

「おやすみ音色」

「おやすみお母さん」


 私たちは眠りについた。




「ありがとう……お母さん」




 翌日……



 朝起きたら音色がいた。なんで? あっ! そうだった。1週間泊まりに来てたんだ。


「お母さんおはよう」

「おやすみ、音色」


 私は再び眠りにつく


「寝ないでお母さん! 学校だよ!」

「……おはよう音色」


 雪奈と詩織さんと四人でご飯を食べて私達は着替える。


「お母さん、それお店の制服でしょ?」


 音色は知らなかったんだ。葵から聞いてると思ったんだけど……でもこれ最近便利だって気づいたんだよね。服とか考えなくていいし。

 そういえば私の服って半分以上が水色だったような……


「そうだよ」

「どうして?」

「ちょっと勝負して負けちゃったからその罰ゲーム? だよ」

「そうなんだ……」

「ほら、行くよ音色」

「うん♪」

「「いってきます」」


 私と音色は家を出たらすぐに武瑠にあった。

まるで私が出てくるのを待ち構えていたように見える。


「おはようティア!」

「おはよう武瑠」

「おはようございます。音色さん」

「おはよう武瑠くん」


 私たちは学校のことを話ながら登校した。


「じゃああとでね。音色お姉ちゃん♪」

「(可愛い!)ティアちゃんもあとでね」


 音色は中学のため別れる。今日は地下室とか行かないで早めに帰ろう。

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